日本の中のドイツ語

これまでにドイツ語を習ったことがある方は、私達の生活の中に、多くのドイツ語が入り込んでいることは、すでにご存じだと思います。

今回は、初めてドイツ語を学習する方に、馴染みのあるドイツ語をご紹介しましょう。


  • 「カルテ Karte」病院でお医者様が使うカルテはドイツ語です。医学用語の多くはドイツ語から来ています。他にも「クランケ」「オペ」などもドイツ語ですね。ただし、本来「カルテ」は紙ベースの四角いものを意味しますので、例えば「ポストカルテ」ははがきのことですし、「シュパイゼカルテ」というのはレストランのメニューを意味します。カルテと聞こえたら「紙の四角いもの」をイメージしましょう。
  • 「シュトレン Stollen」最近、クリスマスにはこの言葉を見かけるようになりました。一部では「シュトーレン」と記述されていますが、発音上「シュトレン」の方がいいのではないかと思います。クリスマスに食べる焼き菓子で、ドレスデン発祥だと言われています。
  • 「バウムクーヘン Baumkuchen」これもドイツ菓子の有名どころですね。説明の必要もないでしょう。バウムは「木」クーヘンは「ケーキ」のことを意味します。
  • シュラフ Schlaf」キャンプや登山用語にもドイツ語は多いようです。シュラフはテント泊をするときに使いますが、もともと「シュラーフ」という「寝る」という意味のドイツ語です。日本でいうシュラフは、ドイツ語ではSchlafsack「シュラーフサック」つまり寝るための袋という言い方をします。
  • 「メルヘン Märchen」おとぎ話。これもドイツ語です。メルヘン街道は「ブレーメンの音楽隊」で有名なブレーメンや、「ハーメルンの笛吹」で有名なハーメルンを通っています。

他にも、登山用語の「ピッケル Pickel」家庭を意味する「ハイム Heim」、歌を意味する「リート Lied」などもドイツ語から来ています。

ドイツと日本は友好関係ができてからすでに160年ほど。オーストリアと日本も150年を過ぎました。昔からの長い付き合いですので、いろいろな言葉が私達の生活になじんでいるのも納得がいきますね。

反対に、ヨーロッパにある日本語は、スシやゲイシャ・漫画のワンピースやポケモン以外にも、マルクトで「Nashi梨」「Satsumaみかん」をみかけました。ドイツ語圏で日本語を見かけると嬉しいものです。

本日の写真「ドレスデンのフラウエン教会 2007年撮影」

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