ドイツ語に限らず、語学が上達するにはコツがあります。それは「ノリと勇気」
もちろん真面目に勉強することは、当たり前のこととして前提にあるのですが、私たち日本人は、海外に行けば「真面目な人種」の部類に入りますので、語学学校などでは、宿題もやってくる、とても真面目な生徒のカテゴリーに入ります。
ただ、宿題は満点だし、文法もよくわかっているはずなのに、言葉が出ない。
ずっと黙っているのも、日本人の学生に多いのです。私も最初の1週間はそうでした。
現地で語学学校などに入る時、一つ下のクラスからスタートすることをお勧めします。先生がドイツ人やオーストリア人ということから、まず「先生が何を言っているのかわからない」状態で新しい文法や単語が出てきても、さっぱりわからないからです。
最低でも文法が理解できている、宿題も満点取れる範囲なら、あとは「話す」ことに集中できるというものです。
ここで忘れていけない外国語学習のコツは、なんといっても「ノリと勇気」です。
語学の勉強が楽しい時間であるといいですね。なんとなくでいいので、調子を合わせていくノリの良さ。そして、いい加減でもいいので、とにかく口から言葉を出す勇気です。
「言いたいけど、でも間違っているかもしれないし…」と思って、言葉にできない。
間違っているかどうかは、言葉にしてみないと先生もわからないのです。ましてや語学学校です。間違って当然の人たちの集まりなのです。そこで勇気を出して話せないのであれば、いったいどこで恥をかく練習ができるというのでしょう?
「60歳からはじめるドイツ語」は、たった3分の語学学習番組でありながら、発音にたくさんの時間を使っています。
意味も説明せずに発音だけという状態でスタートしていますが、音に慣れるということを優先することで、その後出てくる新しい単語が読みやすかったり、発音から単語の仲間を見つけやすかったりします。
ぜひ、番組を見るだけではなく、一緒に口に出して練習してくださいね。
写真は「ベルリン市マスコットのクマ」ブランデンブルグ門近くにて2007年撮影