みなさんおはようございます。第1回の放送はいかがでしたでしょうか?今日のワンフレーズは、挨拶のGrüß Gott! でした。
今日のまとめ
・Grüß Gott! は、オーストリアとドイツ南部の便利な挨拶 ・ドイツ語挨拶の代表は3つ ・他にもいろいろな挨拶があります |
Grüß Gott!
Grüß Gott!は、主にオーストリアとドイツ南部で使われる挨拶ですが、使い勝手がよいのは、時間に関係なく、この挨拶一つでよいところです。
朝・昼・夜、誰かに会えばいつでもGrüß Gott!と言っていいのです。相手が目上だとか、年下だとかも関係ありません。
また、最近の日本ではお店に挨拶なしに黙って入店しますが、ヨーロッパでは、まだ挨拶をして入る習慣が残っています。その際にもGrüß Gott!を使って入ってください。
Grüß Gott!の Grüß は grüßen「挨拶をする」から来ています。Gottは「神様」ですね。もともとはGrüße dich Gott!から来ていると言われていますので、神様があなた様に挨拶を送りますようにというような意味があります。
このGrüß Gott!にはいろいろな変化形があり、他にもGrüß dich! またはGrüß Sie!という人もいます。
また、現代においては大変まれですが、別れの挨拶としてGrüß Gott!を使う人もいます。
ドイツ語挨拶
ドイツにおいての挨拶は代表的なものは3つです。
Guten Morgen!おはようございます。
Guten Tag!こんにちは。
Guten Abend! こんばんは.
Gutenはgutという形容詞が4格に変化しています。
つまり「良い朝(昼・夜)を」です。
元々はIch wünsche Ihnen(dir) einen guten Morgen.(私はあなたにいい朝を希望していますよ)となります。
その他の挨拶
その他、番組内でも紹介しましたが、ウィーンではServus(ゼアヴス)という挨拶をよく聞いていました。歌の歌詞にも出てくるほどです。ドイツ南部、オーストリアなど中央ヨーロッパで使われているservusですが、最近はこの挨拶を使う人が減ってきているように感じています。
またブレーメンなど北ドイツではMoin(モイン)が使われています。この挨拶もServus同様、昼夜問わずに使えます。
またスイスのドイツ語圏ではGrüezi(グリュエツィ)という挨拶もあります。
もちろんこれらの挨拶に、その地方の独特の訛りが入りますので、初めて聞く場合は、ほとんど聞き取れません。こちらは何も気にせず一番使いやすいGrüß Gott!を使えばよいのです。
次回 第2回は「ありがとう」Danke schön!です。
写真は「ホーエンシュヴァンガウ城」ドイツ/バイエルン地方 2007年撮影