みなさんおはようございます。第10回の放送はいかがでしたでしょうか。第8回の放送では、丁寧なSieでのお付き合いの方への尋ね方をやりました。今回は、ドイツやオーストリアで親しい知り合いに会った時「調子はどう?」という尋ね方を紹介しています。これら出会った時の儀式、こちらから先に尋ねることができるように、しっかり練習しておきましょう。
きょうのまとめ
・仲が良い相手には Wie geht′s dir?または Wie geht′s? ・親しい友人でも、ハグは最初と最後だけ!→「今日のおまけ」 |
仲が良い相手には Wie geht′s dir?または Wie geht′s?
Duの場合も同じように分解してみましょう。
Wie 疑問詞 どのようですか? geht (gehen) 行く。 es それは。これが、仮主語・神様のes・お天気のes と言われるものです。 (主語がes になりますので、動詞が同じ形なのですね。) dir 君にとって。(人称代名詞duの3格dirあなたにとって) |
いくつか例を見てみましょう。
◆Hallo! | やあ! |
★Tag!Wie geht′s dir? | こんにちは!調子はどう? |
◆Danke super! Und dir? | ありがとう。すごくいい。君は? |
★Danke, gut! | ありがとう、いいよ。 |
◆Tag Franz! | こんにちは、フランツ! |
★Schönen Tag, Sofia!Wie geht′s dir? | こんにちはソフィア!調子はどう? |
◆Danke sehr gut! Und dir? | ありがとう。すごくいい。君は? |
★Danke, mir geht auch gut! | ありがとう、わたしもとてもいいわ。 |
◆Hallo Schatz! | やあ!僕の宝物 恋人や伴侶のことを「宝物」と呼ぶ人も多い |
★Hallo, wie geht′s dir? | ハロー!調子はどう? |
◆Danke, wunderbar! Und dir? | ありがとう、最高だよ。君は? |
★Danke, sehr gut! | ありがとう、とてもいいわ。 |
親しい友人でも、ハグは最初と最後だけ!
挨拶の時につきものなのが、ハグです。最近はコロナでハグがなかなかできなくなりました。オーストリアの友人も「日本風にハグなしで挨拶しているし、友達にも教えているんだ。」という連絡が来ています。
基本的にドイツやオーストリアでは親しい友人どうしで挨拶の時にハグをします。
ここで私たちが気をつけたいのは、ハグの仕方ではなく、体に触れるタイミングです。
私たち日本人は、会話の最中によく人の身体に触れます。ちょっと面白いことがあった時も「え~それっておもしろい~」なんていいながら、相手の肩を軽くたたきます。
これが要注意です。
これを無意識にやってしまう→相手のドイツ人が「この女性は僕のことが好き?」と勘違いをして誘ってくる→誘われたので相手が自分の事を好きなのだと思って付き合う→お互いに勘違いをしたまま結婚し、後にお互いが好きではないのに付き合ったことに気がつく・・・確かにボディタッチの回数が男女問わず多い人でした。
親しくても下心がない時は、ハグやボディタッチは最初の挨拶と別れ際の挨拶の時の2回だけ。覚えておきましょう。
次回 第11回は「調子はどう?Und Ihene?」です。調子を聞かれたら相手にも。
写真 「カーレンベルクのぶどう畑/オーストリア」2008年撮影