第19回放送 相槌の打ち方

みなさんおはようございます。第19回の放送はいかがでしたでしょうか。今日の番組では、相手の話を聞いている時の相槌打ち方をお話しています。日本人の私たちには注意が必要な部分があります。ぜひご覧ください。

今日のまとめ

・日本人の相槌は誤解を招きやすい

・練習しいと上手くできない相槌~まずは2つ覚えよう

・その他の相槌

日本人の相槌は誤解を招きやすい

私たち日本人は、相手が話をしている時に、「はい。はい。」と相槌を打つことがあります。それは「私はあなたの話を聞いています。あなたの言っていることは理解しています。この後、反論があれば言います。」という「はい」ですが、この「はい」は、ドイツ人やオーストリア人にとって、「私の言っていることを肯定している。」と受け取られてしまいます。

ですから、相手の話を聞いている時に、”Ja, ja” と言って相槌を打てば、それは相手にとっては「同意見だ」ということになります。相手の話が終わってから「でも、私は違う考えなんですが。」というと、「さっき、Jaって言ってたじゃないか!」となってしまう場合がありますので、十分に注意が必要です。


練習しないと上手くできない相槌~まずは2つ覚えよう

今日の番組で相槌の打ち方を一緒に練習しています。参考にしてください。

いろいろな相槌の打ち方がありますが、まずは誤解を招くことなく、「続きを話してください。」という意味を示すには、口を閉じたまま「ふふん」と言う言い方があります。文字では上手く書けませんでの、ぜひ番組をご覧ください。

もう一つは、私たち日本人が「あ、そう」という言い方と同じで、”Ach, so.” というのがあります。発音が日本語とは少し違い、「アッハ、ゾー」に近いです。

基本の2語

Hu hun ふふん(文字にできません。)口を閉じて下から上へ発音。意味は日本人の「はい、はい」に近いニュアンス。
Ach, so.⤵意味は「あーそうなんですか。へぇ。」に近いニュアンス。
Ach, so.⤴意味は「え、そうなんですか?」に近いニュアンス。

これらを組み合わせて、相手の話を聞いてください。本当に同意できる。まさしくその通りだという時だけ、Ja ! を使いましょう。


その他の相槌

他にも慣れてくればいろいろな相槌を打つことができます。少し紹介しておきましょう。

Stimmt!「その通り」という同意
Genau!「その通り」という同意
Sicher!「確かにその通り!」という同意
Ich finde auch.「私もそう思う。」という同意
Verstehe.わかる。言っていることは理解している。
Klar! (Alles klar!)「明らかだ。」「全部その通り。」という同意
Aber Narürlich!「当たり前」「その通り」という同意
Eben!「当たり前なこと」という同意
Selbstverständlich!「かしこまりました。」「了解しました。」「もちろん」という同意
Na, logo!(若い人が言います)「当たり前じゃん」logischから来ています。
Wirklich?「本当?」という疑問
Echt?「うそ?」という疑問
Jain…Ja+Neinの造語「かもしれないけど」
Naja…そうかもしれないけど
Na! または Nein!「違う」という否定
Ich finde nicht.
Ich glaube nicht.
そうは思わない。
Ich verstehe nicht.理解できない。(そんな話理解に苦しむ。そもそも言っている意味がわからない。)
Ich bin ganz dagegen!        全く違うと思います。反論。

切りがありません・・・相槌は人によって数えられないくらい存在します。

他にも、これまでに 第9回でご紹介しました 

Ausgezeichnet! Wunderbar! Schön!

など相手の話がすごく素敵な時に、これらの単語も相槌として使えます。

また、相手の話の続きを促す言葉として

Und? Und dann? und danach?

それから? それからどうしたの?などと聞くこともできます。

もちろん相手が何を言っているのか途中でわからくなった時は

Bitte? Wie bitte? Ich verstehe nicht. Was hast du gesagt? 

など、「え?」「なんですか?」「わかりませんが」「なんて言ったの?」と聞き返さないといけません。

相槌は人によって使うパターンや癖がありますので、いろいろなドイツ人、オーストリア人と会話をしていく中で覚えていけるようにしましょう。


次回 第20回は 「別れ際の挨拶 Tschüß! じゃあね!」です。

写真 「ホイリゲ(ワイン居酒屋)の入口/オーストリア」2008年撮影

おすすめ記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です