みなさんおはようございます。第27回の放送はいかがでしたでしょうか。非常事態で使うドイツ語をご紹介しています。今回は「警察・救急・それよりもお医者さん」です。それぞれに使い方がありますので、非常事態には上手に使ってください。
きょうのまとめ
・警察はPolizei 意外と見つけやすく覚えやすい ・救急はRettung 救急車は有料 ・なによりもお医者さん Arzt を覚えておくこと ・薬局を活用しよう! |
警察はPolizei 意外と見つけやすく覚えやすい
警察はPolizeiと言います。警察官はPolizistです。
Polizeiの発音は最後がEIなのでアイと読みますので、「ポリツァイ」になりますね。
このPolizeiという文字は街でよく見かけます。警察官はいつも空港や街を巡回していますし、パトカーにもデカデカとPolizeiという文字が印字されています。交番は多くありませんが、警察署は各地域にありますので、何かあればそこに飛び込むことも可能です。
今はどうなのかわかりませんが、私が留学していた頃は、住民票の登録が区の警察署でした。大変混むので、朝4時半頃から並ぶのですが、周りは外国人ばかり。それもインドやアラブや東欧の人達がほとんどですので、その間に挟まれて並ぶのが大変でした。一人じゃ絶対無理だと思ったので、お友だちに一緒に並んでもらったように思います。また、そういう登録に行っても、1回ではOKが出ない時は落ち込むものです。留学や転勤者のあるあるです。
ウィーンなどは拳銃でドンパチ飛び交うことはまずありませんが、ひったくりや、置き引きは多いので、カバンの口はもちろんファスナー式ですし、そのファスナーの上に手を置いておくのが無難です。市電に乗っている時、楽しく話をしていた友人のカバンに知らない手が入っていたのを目撃したこともあります。幸い声を出した瞬間、その手がひっこんだ(財布をまだつかむ前だった?)ので、何事もなく済みましたが、用心するにこしたことはありません。
救急はRettung 救急車は有料
救急車はRettungswagenと言いますが、基本有料だと思ってください。ですので、なるべくなら救急車のお世話にはならない方が良いと思いますし、本当に救急車に乗らねばならない時は、自分で連絡しなくても誰かが通報してくれると思いますので、慌てて覚えなくてよいでしょう。
なによりもお医者さん Arzt を覚えておくこと
お医者さんという単語を覚えてください。Arztと書きます。発音は「アルツt」に近いです。正しい発音はYou Tubeの動画を参考にしてください。
第29回の放送でお話しますが、医者Arztを覚えておかないと、いきなり大病院へ運ばれてしまうということが起きてしまいます。頭が痛くても、お腹が痛くなっても、まずはお医者さんという言葉を口から出せるようにしておきましょう。これは私たちが日本で使っている「お医者さんへ行った方が・・・」「ちょっと病院行っておく?」という意味です。決して辞書で調べた「病院」というドイツ語「Krankenhausクランケンハウス」を使うことがないようにしましょう。
薬局を活用しよう!
「今日のおまけ」で話題にしましたが、街の薬局も大変便利です。ドラッグストアではない薬局は、Apothekeと言い、大きなAの看板が目印です。
Apothekeでは、お医者様からの処方箋に従ってお薬を出してもらえます。またそれ以外にも、おみやげになりそうなハーブティーや、のど飴、ハンドクリームなども売っていますし、体重や血圧も図ってもらえます。
そして古いApothekeは、お店の装飾も見る価値ありです。
さて、日曜・休日・夜間など、近くのApothekeがお休みになっていても心配はいりません。店の前に必ず「今日は休みなので、〇〇通りの△薬局が開いています。」と書いてありますので、急な発熱などにも対応してくれます。
余談ですが、昔々、大学の先生に教えていただいたこと。それは、「読めないドイツ人の手紙は薬局へ持っていけ。」という話。お医者さんの字は早く書くので乱筆きわまりないが、そんな医者の文字に慣れている薬剤師さんはどんな文字でも読めるそうです。だから、薬局へ持って行けば、字の下手なドイツ人の手紙も一発で読めるという話を聞いたことがあります。ただ、お仕事を邪魔するのは迷惑だと思いましたので、普段はやりませんが、確か本当に読めなくて一度だけお願いしたことがあります。私にとっては「非常事態のドイツ語」でしたので。(薬剤師さんごめんなさい!)
次回 第28回は「非常事態で使うドイツ語 待て!」です。
写真 「ホイリゲ料理/オーストリア」2020年撮影