第37回放送「動詞を覚えましょう~分離動詞」

みなさんおはようございます。第37回の放送はいかがでしたでしょうか。ドイツ語の動詞の活用を扱っています。今回は活用はあまり関係ないのですが、動詞の中に分離してしまうものがあるという「分離動詞」の紹介です。

きょうのまとめ

・ドイツ語には分離動詞という動詞があります

・分離動詞の特徴

・分離するかどうかの見分け方(辞書)

ドイツ語には分離動詞という動詞があります

英語にそんな動詞ありましたっけ?ドイツ語にはあるんです。動詞が真ん中からスパッと切れたり、くっついたりするんです。それを分離動詞と言います。分離動詞は、動詞の元々の意味に、前綴りをつけ足して、意味を詳しく限定することができるようになっています。活用は、元々の動詞と同じ活用です。


分離動詞の特徴

例をあげて分離動詞の特徴を知りましょう。

spazierengehen/散歩する

spazierengehenは散歩するという意味の分離動詞です。gehenの持つ「行く」という意味だけではなく、散歩で歩くという意味に限定しています。spazierengehenの活用する部分はgehenの部分であり、gehenと同じ活用をします。

他の分離動詞も見てみましょう。分離する場所にわかりやすい線を入れています。

ab∥fahren出発するfahren/乗り物で行く、abをつけてどこかから離れる様を表しています。
ankommen到着するkommen/来る、anをつけて何かにピタッとつく、つまり飛行機や車が目的に着く・到着するという様を表しています。
einsteigen乗るsteigen/登る、einをつけてインする、つまり乗り物に乗り込む様を表しています。
umsteigen乗り換える   steigen/登る、umをつけてチェンジする、つまり乗り換える様を表しています。
aussteigen降りるsteigen/登る、ausは中から外へ。つまり乗り物から降りることを表しています。
einziehen入居する  ziehen/引く、einをつけてインする。つまり新しい家に入ることを表しています。
umziehen引越しするziehen/引く、umをつけてチェンジ、つまり引っ越すことを表しています。
ausziehen転居するziehen/引く、ausをつけて中から外へ出る。転居を表しています。
aufstehen起きるstehen/立つ、aufをつけて開く、上に立つ、つまり目が開いて体が起きる。
einschlafen寝入るschlafen/寝る、einをつけて、起きていたところから眠りに入る様を表しています。
aufmachen開けるmachen/する、aufをつけて開くことをする。開けるということを表しています。
zumachen閉めるmachen/する、zuをつけて閉じることをする。ドアや窓を閉める。

このように分離動詞は、元の動詞よりもさらに詳細な状態を表すことができます。


分離するかどうかの見分け方(辞書)

似たような動詞でも分離するものとしないものがあります。見分け方は辞書などで確認するしかありません。

私が持っている辞書には分離動詞は

unter|bringen(仕舞う・格納する・宿泊する) 

aus|suchen(選び出す) 

というふうに分離する動詞は縦線が入っています。

同じようにunterの前綴りや、後ろの動詞が同じsuchenでも

unter・schreiben(サインする) 

be・suchen(訪問する)

は、分離しません。辞書には・が入っているだけです。

ですので、新しい動詞が出てきたら、一度は分離かどうか確認が必要ですね。


次回 第38回は「ドイツ語で文章を作る時のお約束」です。

写真 「Zwiebelrostbraten/ドイツのレストランにて」2007年撮影

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