みなさんおはようございます。第49回の放送はいかがでしたでしょうか。親しい友人や家族など、Duで呼び合う人に対する命令形は、なかなか面倒なものがあります。まずは動詞の活用ができることが条件になってきます。しっかり活用していきましょう。
きょうのまとめ
・Duに対する命令形の作り方 ・Bitteをつけなくてよい時は? ・今日の宿題 ・昨日の宿題 |
Duに対する命令形の作り方
友人や家族など、親しい相手とはDuで会話をします。Duを使う相手に対する命令形の作り方は、Sieに対する命令形よりも少々手間取ります。手順を見ていきましょう。
動詞をDuの形に活用する |
Duとstを取る |
bitteやdoch!をつける |
warten 待つ
①動詞の活用を思い出す。 | Ich warte、Du wartest |
②Duの活用を思い出したらDuとst を取り除く。 | |
③他の単語とセットで文章にし、bitteと!をつける。 | Bitte, warte hier! ここで待っていてね! |
sehen (見る)不規則変化の場合
①動詞 sehen を活用する。 | Ich sehe, Du siehst Duの活用は不規則なので注意 |
②Du の活用を思い出したらDuとstを取り除く | |
③他の単語とセッティングする | Bitte, sieh doch vorne! 前見て! |
einsteigen (乗り込む)分離動詞の場合
①動詞の本体を活用させる。 | Ich steige, Du steigst |
②Du の活用を思い出したらDuとstを取り除く | |
③最後に前綴りを一番後ろに持って行き、他の単語とセッティング | Bitte, steig jetzt ein! 今乗ってちょうだい! |
最後の例文のように、命令形の表現を少し緩めるためにbitte ではなくdochを使うことが多いようです。
Sieh doch! みて! Geh doch!行って! Steh doch auf! 起きて! などもよく聞く命令形です。
初級では、Duに対する命令形はなかなか難しいので、今は相手に言われた時にわかるという程度で充分だと思います。
Bitteをつけなくてよい時は?
基本友人同士であれば、bitteをつけますし、家族でも何かをお願いする時はBitteをつけます。またはdochをつけてやわらかくします。「ごめんちょっとそれ取って」なんて言う時にはbitteやdochが必要ですね。(Dochについては第54回で詳しく説明します)
では、どんな時にbitteが不要になるのか?それは以下のような場合です。
ストーカーが同じ室内にいる時 | Geh raus!出ていけ! |
お母さんが何度言っても食事をしない子供に | Iss ! 食べなさい! |
ポチに向かって | Komm! おいで! |
警官が泥棒に | Halt! 待て! |
命令系統など元々必要がない場合 | Schieß! 打て! |
今日の宿題
次の日本語をドイツ語にしましょう。
1)起きて!
2)寝なさい!(gehen/ins Bettを使って)
3)それ取って!
4)バイオリンを弾いて!(Geige)
5)トーマス、ねぇケーキ食べてみて!
6)ヨーゼフおいで!(ヨーゼフは犬です)
昨日の宿題
1)Bitte, essen Sie den Kuchen ! または Essen Sie den Kuchen, bitte !
★以下の回答も2通りあります。
2)Bitte, sehen Sie!
3)Bitte, nehmen Sie den Salz!
4)Spielen Sie Klavier, bitte!
5)Bitte, fahren Sie nach Italien!
6)Lesen Sie bitte das Buch!
次回 第50回は「もう一度お願いします!」です。
写真 「アイゼナッハ駅/ドイツ」2007年撮影