第50回放送「もう一度お願いします!」

みなさんおはようございます。第50回の放送はいかがでしたでしょうか。ドイツ人やオーストリア人と話す機会があっても、一度で聞き取れないことがあります。そんな時に、この「もう一度お願いします。」が言えるだけで随分違いますね。

きょうのまとめ

・「もう一度お願いします」の文法

・Bitte? Noch einmal, bitte!

・Bitteはとにかく大切です


・昨日の宿題

「もう一度お願いします」の文法

Nochnoch そのものは「まだ」何かに到達していないという意味がありますが、
einmal とセットで「もう一度」
einmal一度
bitteお願いします

元々は、Sagen Sie noch einmal, bitte! や Sprechen Sie noch einmal, bitte!など「もう一度いっていただけませんか?」という文章の一部なのでしょう。そんな長い文章をすべて言わなくても通用するものです。日常では省略して使われていることが多いようです。


Bitte? Noch einmal, bitte!

第3回の番組でBitte?と尋ねるだけで「え?なんですか?」とわからないことを伝えることができるとご紹介しました。このBitte?は発音が上向きになります。Noch einmal, bitte!は下向きの発音になります。


Bitteはとにかく大切です

多くのドイツ語解説や、ドイツ語学習番組では、命令形にbitteをつけない形を解説しています。

命令形を作るということでは、Noch einmal!や Kommen Sie!で正しいのです。しかしながら、日常生活や、対人関係の中では、なによりもこの「ビッテ」が大切です。これをつけるかつけないかで、文章の意味合いが大きく違ってくるからです。

Sieに対して言っているからBitteをつけなくても丁寧だろうと思わないでください。Kommen Sie, bitte!は「こちらへ来てください。」ですが、bitte なしの kommen Sie! にしてしまうと、刑事が犯人に「きなさい」と言っているかのように聞こえます。相手と親しくないから単にSieで会話をしているだけなので、bitteひとつでニュアンスが大きく変わるのです。

ただでさえ、外国語ということでニュアンスを言葉の中に表現することが難しい初心者のみなさん!日本語よりもドイツ語の方がはるかにビッテを多く使います。何かを頼むとき、尋ねる時、この「ビッテ」をしっかり使って、よりよいコミュニケーションを取るように心がけてください。


昨日の宿題

1)Steh doch auf!(Dochがついているので、Bitteはなくていいと思います。)

2)Geh ins Bett!(お母さんが怒っているのでBitteはつけませんでした。)

3)Bitte, nimm das!

4)Bitte, spiel doch Geige!

5)Tohmas, bitte iss doch den Kuchen!

6)Josef, komm!


次回 第51回は「ゆっくり・はっきり・簡単に」です。

写真 「ワルトブルグ城/ドイツ」2007年撮影

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