みなさんおはようございます。第70回の放送はいかがでしたでしょうか。今日は「買い物しよう~正しいお釣りのもらい方」です。特に昔の旅行でお釣りをごまかされた思い出のある方は必読です。
きょうのまとめ
・正しいお釣りのもらい方 |
正しいお釣りのもらい方
最近でこそ、ヨーロッパでも大きなお店ではオートマチックのレジや、お釣り両替機が見られるようになりましたが、一昔前までは普通に小銭がやり取りされていました。
そんな時に「旅行先でお釣りをごまかされた」という記憶のある方がいらっしゃいます。ただそのほとんどの方は、ちょっとお釣りをもらって、すぐにその場を立ち去ってしまったのが原因だったりします。ヨーロッパではお釣りを計算する方法が日本と違うということを説明させていただきましょう。
例えば、63.5ユーロの買い物をします。
100ユーロ札で支払う時、私たちは100-63.5だからお釣りは36.5ユーロだとすぐに引き算をします。しかし、ヨーロッパのお店では次のように計算してお釣りを出す人が多かったのです。
100ユーロ渡された。63.5ユーロに50セントで64ユーロ。そこに1ユーロ足して65ユーロ。ここまでが硬貨で渡してっと・・ここでお釣りをもらったと勘違いして立ち去る日本人旅行者の多かったこと!
でも、まだ続きがあるんです。
次は紙幣だな。えっと、65ユーロに5ユーロ紙幣で70ユーロ、あと30ユーロを足せば100ユーロ、これでもらった最初の100ユーロと同じだからお釣りはこれで全部だ。
こんなにゆっくりではないですが、手順としてこのように考えるのです。だから、硬貨をもらった段階で「お釣りを手渡された」と勘違いして立ち去ってしまうことにより、「お釣りをごまかされた」と思うのです。こういう時は、最後の最後までニッコリ微笑んで待つ辛抱が必要ですね。
そして、私たちが63.5だから103.5を出したり、113.5を出したりしても、端数は最初から「必要ない」「なぜこんな端数を出すんだ」という顔をしてよけられてしまうことがあります。それは、説明したお釣りの計算方法を見れば、なぜ必要ないのか明らかです。
郷に入っては郷に従えとはよく言ったもので、お釣りの渡し方、もらい方一つにしても、いろいろあるものです。
次回 第72回は「買い物しよう~見てるだけ」です。
写真 「シャガールのステンドグラスで有名な聖シュテファン教会/マインツ・ドイツ」2008年撮影