みなさんおはようございます。第72回の放送はいかがでしたでしょうか。今日は「買い物しよう~見てるだけ」です。店員さんの親切にやんわり断りたい時に使いましょう。
きょうのまとめ
・日本とは違うお店のシステム ・「見ているだけ」を必ず言うようにしましょう |
日本とは違うお店のシステム
靴屋さんがあるとしましょう。日本ならなにげなく店にはいって、うろうろして帰る。ということが当たり前のようにできるのですが、ドイツやオーストリアでは(きっとヨーロッパがそうなのだと思います)お店のショーウィンドウにすべての靴が展示してあるのです。なので、店に入ってから言うべきは「見てるだけ」ではなく「表のあのブーツを見てみたい。」とか「表のあの靴の39のサイズを試してみたい。」そして試して気に入ったら買うという腹くくりを持って入店します。お土産物屋でもない限り、店内でふらふらと見るというのがなかなかできないのがヨーロッパのお店です。なので土日の閉店中にしっかりとウィンドウを眺める人も多いのです。
お店に入ると、店員さんは必ず声をかけてきます。
Kann ich Ihnen etwas helfen?
または Kann ich Ihnen helfen?
「お手伝いしましょうか?」つまり「お探しの物は何ですか?」と聞いてきます。こちらの「お探しの物は特にないが、なんとなく店に入って来た。」という感覚は、あまり通じていません。
でも、クリスマスのプレゼントの候補を捜しているのかもしれませんよね。(ドイツやオーストリアでは、クリスマスのプレゼントは一年で一番頭を悩ませるものであり、数か月前から悩み始める人もいるほどです。)なので買わないこともあるのです。
ただ、この「お手伝いしましょうか?」に対して黙って逃げることは不可能です。ですので、店員さんに向けて「見ているだけなんです。」は、必ず答えないといけません。
Danke, Ich schaue nur.
これだけは言えるようにしておきましょう。
丁寧に、完全に答えたい方は
Nein danke, ich möchte mich nur mal umschauen.
Ich möchte mich zuerst umschauen.
Ich möchte mich zuerst die Sache anschauen.
などなどいろいろ言い方はありますので、お好きな言い方でどうぞ。
ただこれらの長い文章は、スラスラ言えてこそ格好いいので、初心者の方は
Danke, Ich schaue nur.
これで充分だと思います。
そして、店員さんの助けが必要になった時には、
Endschuldigung!(すみません!)や Bitte! と声をかければいいのです。
次回 第73回は「買い物をしよう~もうちょっと考えます」です。
写真 「ナッシュマルクトのケバブ売り/ウィーン・オーストリア」2008年撮影