みなさんおはようございます。第85回の放送はいかがでしたでしょうか。
きょうのまとめ
・中性名詞の見分け方 |
中性名詞の見分け方
名詞が次の終わり方をする場合、その名詞は中性になります。特に覚えていただきたいのは、1・2番です。
1. -lein/-chen どちらも小さなものを意味している。
leinとchenが付いた時に、元々の単語の意味を「小さく」したものは中性になります。
das Fräulein(お嬢さん), das Häuslein(小さな家), das Männlein(小さな男・若い男)
das Brötchen(日本で言うパン), das Würstchen (ウィンナ―) , das Häuschen (小さな家) , das Mädchen (女の子) , das Märchen (メルヘン) , das Eichhörnchen (リス) , das Päckchen (小包) , das Stäbchen (お箸)
★Der Kuchen(ケーキ)、Der Knochen(骨)など、男性になるものも少数ですがあります。しかし、小さくなっていません。
2. –tum,-um
das Datum (日付) , das Eigentum (財産) , das Fürstentum (公国)
das Album (アルバム) , das Aquarium (水族館) , das Gymnasium (高校) , das Jubiläum (記念) , das Museum (博物館・美術館) , das Publikum (観客) , das Studium (研究) , das Universum (宇宙) , das Visum (査証)
3. -ment
das Instrument (楽器) , das Medikament (医薬品) , das Appartement (アパート) ,das Parlament (国会議事堂) , das Testament (遺書)
4. -ma
das Drama(ドラマ), das Klima (気候) , das Thema (テーマ) , das Trauma (トラウマ)
5. –ett
das Omelett (オムレツ) ,das Ballett (バレエ) , das Büfett (ビュッフェ) , das Etikett (ラベル)
6.外国語としてのドイツ語
外国からやって来た単語、古いもから新しいものまで、言葉は時代と共にどんどん増えています。もともとドイツのものではなかったものは、今ドイツ語の顔をして普通に使われています。一つの見分け方は、アクセントの位置です。後ろにアクセントがあるものは外国語である可能性がありますので、チェックしておきましょう。
多くの外国語名詞は、「外国からきたでしょう?」という意味合いで中性になることがあります。しかし「発音がeで終わるでしょう?」ということで女性になったり、「人だから」という意味で男性になったりします。また、名詞によっては二つの性を持つものもあります。例をいくつか掲載しておきます。単語の印象は個人的なものです。
das Büro 事務所 アクセントが後ろにある。すでにメインのドイツ語になっている。
der Ingenieur 技師 アクセントが後ろにある。 すでにメインのドイツ語になっている。 人なので男性名詞。ドイツ語ならMeister関連の単語か?
der Friseur 美容師 アクセントが後ろにある。 すでにメインのドイツ語になっている。 ドイツ語ならHaarschneiderなど。
das Portemonaie 財布 アクセントが後ろにある。ドイツ語はdie Geldtasche, der Geldbeutelなど今も使われています。
das Foto 写真 ドイツ語では das Lichtbildという単語があります。ほとんどFotoにかわりつつありますが、今も使われています。
das Porträt 肖像 ドイツ語では das Bildnis という単語があります。ほとんど Porträt になりつつありますが、今も使われています。
Cola コーラ 外国からきたのでdas, aで終わるのでdieです。めんどうですね。
他にも Event イベント das/der Pyjamaパジャマ der/das Bonbon 飴 der/das
Joghurt ヨーグルト der/das Nutellaヌテラ die/das
ヌテラ(チョコクリーム)がなぜ二つの性を持つのか?推測できますね。イタリアの商品なので外国から来たからdasとする、または、ラで終わるので女性の音がするのです。あなたはどっちが好みでしょう?
次回 第86回は「Ich liebe dichなんて言いません。」です。
写真 「フリタッテンズッペ/ウィーン・オーストリア」2020年撮影