第89回放送「カフェにて~注文する」

みなさんおはようございます。第89回の放送はいかがでしたでしょうか。カフェ文化が発達しているウィーンだからこそ、いろいろなルールや、日本とは違うしきたりなども。カフェを通して、文化を知るのは楽しいですね。

きょうのまとめ

・das Café? der Kaffee?

・Reserviertには座らない

・注文は2か所で

・名前から中身を想像できないコーヒー

・要望を丁寧に伝える Ich hätte gerne~

・ウィーンはコーヒーを頼めば水が付いてくる珍しい街

・アイスカフェはアイスフロート

das Café? der Kaffee?

ドイツ語圏を旅行すると、コーヒーに二つの単語があることに気がつきます。Caféはコーヒーショップ、喫茶店、カフェハウスなど、場所を意味します。Kaffeeは飲み物であるコーヒーそのものを意味します。


Reserviertには座らな

カフェやレストランは、ほとんどの場合、座席に案内してもらえますが、時々、自由にどうぞと言ってもらえる時があります。そんな時でも、Reserviertと書かれた小さな札がテーブルの上に置いてあるときは、座らないように。その席は毎日来るお客様の為ですので、占領してしまわないようにしましょう。


注文は2か所で

コーヒー以外にケーキを頼みたい時は、ケーキ売り場へ行きましょう。そこでケーキを注文をしてから座席についてください。座席ではメニュー表に掲載してあるコーヒーや軽食、アプフェルシュトゥルーデルなどの甘いものを頼んでください。それぞれの場所で注文したものは、一緒に運ばれてきます。


名前から中身を想像できないコーヒー

ウィーンのカフェではブレンドというコーヒーはありません。すべてそのカフェハウスのオリジナルブレンドだからです。コーヒーのメニュー表には、ちょっと名前だけでは想像できないようなものが並んでいます。

また、「ウィンナーコーヒー下さい。」と言えば「ここにあるのはすべてウィンナーコーヒーだよ。」と言われてしまいます。私たちがウィンナーコーヒーと呼んでいるコーヒーに生クリームが乗っているものは違う名前で呼ばれていますので間違えないように注意しましょう。

いくつか代表的なものを紹介しておきましょう。

Kleiner Schwarzwer/Kleiner Braunerエスプレッソ/エスプレッソにミルク
Großer Schwarzer /Großer Braunerダブルエスプレッソ/ダブルエスプレッソにミルク
Melange(die)メランジュ/コーヒーに泡立てたミルク
Kaffee Verkehrtフェアケールト/コーヒーよりミルクの量の方が多い
Einspännerウィンナーコーヒーのこと。ガラスのコップに入れられることが多い。
Verlängerterフェアレンゲルター/アメリカンコーヒー
Maria Theresiaマリアテレージア/コーヒーにオレンジリキュール、生クリーム添え
Portion Kaffeeポットコーヒー
Heiße Schokoladeココア

要望を丁寧に伝える Ich hätte gerne

カフェで注文をするときは

Ich hätte gerne~ という形を使いましょう。詳しく書くと接続法というややこしい文法の言い回しなのですが、何かを注文する時に、この形だけを覚えておくと便利です。

Melange(die) を頼む時は

Ich hätte gerne eine Melange.

Einspännerを頼む時は

Ich hätte gerne einen Einspänner.



ウィーンはコーヒーを頼めば水が付いてくる珍しい街

ヨーロッパの水は、カルキ分が多く飲むことができない所がほとんどです。ただ、オーストリアは飲料水の質がいいために、大量でなければ飲んでも大丈夫です。アルプスからウィーン市内に雪解け水を引き込んでいるそうです。

レストランやカフェに入っても水は出てきませんので、水が飲みたい時は、有料の物を注文することになりますが、コーヒーを頼んだ時は、銀色のお盆にコーヒーと一緒にグラスに入った水道水が運ばれてきます。

途中で水を口に含めば、また最初の一口を飲むように美味しいと言われています。


アイスカフェはアイスフロート

最近はヨーロッパも暑くなりました。夏にはEiskaffeeアイスカフェを出すお店も増えています。しかし注意してください。ヨーロッパのアイスカフェは、日本で言うところのコーヒーフロートです。お店によっては、その上に生クリームを飾っています。日本のアイスコーヒーつまり冷たいコーヒーはありませんので、ご注意ください。


次回 第90回は「カフェにて~支払う」です。

写真 「カフェイングレンダー/ウイーン・オーストリア」2008年撮影

おすすめ記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です