第94回放送「レストラン~食事の注文」

みなさんおはようございます。第94回の放送はいかがでしたでしょうか? 今回は難解なメニューからどうやって食べたいものにたどりつくのか?またレストランでのいくつかの注意事項を見ていきましょう。

きょうのまとめ

・メニューを読むのはたいへんです

・カテゴリー分けを覚えましょう

・実際の頼み方

・便利なeinmal(1人目)という言葉


・テーブルの上のパンには注意

メニューを読むのはたいへんです

レストランでメニューを見て愕然とするのは、①文字が筆記体で読めない ②読めてもそれが何かわからない こういうことが起きるのです。ヴィーナーシュニッツェルくらいは知っているので、メニューの中から探すことはできるけど、それ以外の料理は想像もできない・・・。

ちょっと独特のメニュー名を集めてみました。例えば・・・

Tote Oma 「死んだおばあちゃん」ザワークラウト・ゆでじゃが・血のソーセージ
東ドイツの名物料理
Maultaschen「獣の口のポケット」四角い香草入りドイツのギョーザ
シュヴァーベン地方の名物料理
Strammer Max 「きゃしゃなマックス君」ハム目玉焼きトースト
Blindhuhn 「盲目のニワトリ」鶏肉は入っていません。ジャガイモ、ニンジン、ベーコン
豆などが入った、煮込みシチュー。

オーストリアのとあるレストランのメニューのメイン料理です。あなたなら何を食べますか?

CONFIERTE GEBIRGSFORELLE MIT SPARGELCURRY
MARCHFELDER SPARGEL MIT LIEBSTÖCKL-HOLLANDAISE UND EIERSCHWAMMERL
HAUS ROSTBRATEN MIT ZWIEBEL, WURZELGEMÜSE UDN KAPERN
KOTELETT VOM IBERICO SCHWEIN MIT EIERSCHWAMMERL UND ERDÄPFEL-GRAMMELN
WIENER SCHNITZEL VOM KALB AUS DER PFANNE MIT ERDÄPFEL-VOGERLSALAT

文字だけでは想像もできませんよね。料理は翻訳機にかけてもほとんど何を言っているのか、いったい何なのかわかりません。ヒントになる単語を赤字にしてみますので一緒に探ってみましょう。

CONFIERTE GEBIRGSFORELLE MIT SPARGELCURRY
Forelleは鱒。mitはメインではなく添えてあるものですから、鱒がカレー風味の何かと一緒である。
MARCHFELDER SPARGEL MIT LIEBSTÖCKL-HOLLANDAISE UND EIERSCHWAMMERL
メインがSpargelつまりアスパラガス。あとは何が添えてあるのか?
HAUS ROSTBRATEN MIT ZWIEBEL, WURZELGEMÜSE UDN KAPERN
ロストブラーテンはステーキのこと。たまねぎ添えが想像できます。
KOTELETT VOM IBERICO SCHWEIN MIT EIERSCHWAMMERL UND ERDÄPFEL-GRAMMELN
コテレットはよく出てくる単語。骨付き肉のステーキ。イベリコ豚というのがわかります。
WIENER SCHNITZEL VOM KALB AUS DER PFANNE MIT ERDÄPFEL-VOGERLSALAT
ヴィーナーシュニッツェルですね。カルプは子牛ですので、本格的ですね。

こうやって、よくわからないながらも、それが牛?魚?豚?というのをおおよそ的を絞っていきます。

では答え合わせです。(食べたことがないので、合っているかどうかは少し自信がありませんが)

CONFIERTE GEBIRGSFORELLE MIT SPARGELCURRY
コンフィ(はフランス語で低温油でじっくり揚げることを)したにカレー風味のアスパラ添え
★鱒が何鱒か判明せず
MARCHFELDER SPARGEL MIT LIEBSTÖCKL-HOLLANDAISE UND EIERSCHWAMMERL
マーチフェルド産アスパラガスにラベージという香草入りオランデーズソースと香りのいいキノコ
HAUS ROSTBRATEN MIT ZWIEBEL, WURZELGEMÜSE UDN KAPERN
我が家風牛ステーキたまねぎ添え(通常は揚げたまねぎが上に乗ります)根野菜とケッパー
KOTELETT VOM IBERICO SCHWEIN MIT EIERSCHWAMMERL UND ERDÄPFEL-GRAMMELN
イベリコ豚のコテレット(骨付きステーキ)香りのいいキノコジャガイモの揚げラード和え
WIENER SCHNITZEL VOM KALB AUS DER PFANNE MIT ERDÄPFEL-VOGERLSALAT
子牛のヴィーナーシュニッツェル フライパンで出てくるかも?またはフライパンで揚げた ジャガイモと緑のサラダを添えてERDÄPFELはじゃがいものオーストリア語)UNDではなくMITなので、メインと同じ皿に乗ってくる。

このように、料理を判明するのは難しいものです。


カテゴリー分けを覚えましょう

料理はカテゴリーをわけて掲載してありますので、「今、自分が見ているのがスープか、メインか、それともデザートなのか?」を判断できると、全部一生懸命に読もうとして、食べる前に疲れてしまわないで済みますね。では、カテゴリーを覚えましょう。

Vorspeise前菜
Kalte Gerichte / Kalte Speise 火を入れていない料理
Warme Gerichte / Warme Speise暖かい料理
Suppeスープ
Haupt Gerichte / Haupt Speise メイン料理
Nachtisch / Nachspeise / Dessertデザート
Fleisch (Rind Schwein Reh Lamm)肉(牛 豚 鹿 子羊)
Fisch
Muscheln
Garmeleエビ
Hüner/ Hähnchen / Hendl 鶏料理
Gebacken揚げ物/フライ
Käseチーズ
Getränke飲み物

レストランのメニューはこのようなカテゴリーに分かれていますので、その中で食べたいものをじっくり選ぶ方が、最初から全部読まなくて済みます。特に上から6番目までは覚えておくといいでしょう。また、甘いデザートの代わりにチーズを頼む方もいます。チーズという言葉はメニューの最初の方の前菜として書かれている場合と、デザートと同じ並びに書かれてい場合があります。


実際の頼み方

料理が決まったら注文しましょう。丁寧な順番に3つ紹介しておきます。特に最後の文章はBitteをお忘れなく!

Ich hätte gerne ein Wiener Schnitzel. 私はヴィーナーシュニッツェルをお願いします。
Ich möchte einen Apfelsaft bitte! リンゴジュースがほしいです。
Ein Glas Mineralwasser bitte! ミネラルウォーターをお願いします。

便利なeinmal(1人目)という言葉

注文する時も、ドイツ語のDer Die Das が気になります。できればつけたい、でも、わからない。そんな感じで言葉がなかなか口からでなくなってしまいます。

そんな時、このeinmal はとっても便利に使うことができます。

Ich hätte gerne einmal Wienerschnitzel.  ヴィーナーシュニッツェルを一人前お願いします。

Wir möchten zweimal Apfelsaft bitte! リンゴジュースを二つお願いします。

これで一安心ですね。


テーブルの上のパンには注意

各テーブルの上にはパンがカゴに入っておいてあります。サービスではありません。一口でもかじれば、1個分の料金を請求されますので、ご注意ください。


次回 第95回は「レストラン~美味しいです」です。

写真 「黒パン/オーストリア」2020年撮影

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