第97回放送「過去分詞とは?」

みなさんおはようございます。第97回の放送はいかがでしたでしょうか。今日から第100回までは、過去分詞の練習です。初回の今日は「過去分詞」とは?を一緒に見ていきましょう。

きょうのまとめ

・ドイツ語には2種類の過去

・過去分詞の文章の作り方


・いつsein? いつhaben?

・第98.99.100回放送の宿題

ドイツ語には2種類の過去

ドイツ語には大きく分けて2つの過去形があります。一つは過去形、もう一つは過去分詞を使っての過去です。では何が違うのか見てみましょう。

過去形過去分詞
gehen → ginggehen→gegangen
活用する
ich ginge
du gingst
er ging
wir gingen
ihr gingt
Sie gingen
活用しない/主語が変わっても gegangen
動詞は2番目の位置
Ich ginge in die Schule.
文章の最後に置く
2番目の位置には sein またはhabenを活用して使う
Ich bin in die Schule gegangen.
新聞/歴史/メルヘンの過去などに使われる
日常生活では一部の動詞以外は
それほど使われない
多く日常生活に使われる

過去分詞の文章の作り方

過去分詞はドイツ南部、オーストリアでは日常生活には欠かせない過去の表現法になります。この過去分詞を使って過去の文章を作る時、二つのポイントが必要です。一つは「過去分詞を覚える」もう一つは「seinを使うのか?それともhabenなのか?」ということです。それさえわかれば便利に使えます。

よく使う過去分詞を紹介しておきます。左が不定詞、右が過去分詞です。

gehen/gegangen/行くmachen/gemacht/するwaschen/gewaschen/洗う
kommen/gekommen/来るsehen/gesehen/見るschreiben/geschrieben/書く
fahren/gefahren/乗り物で走るhören/gehört/聞くsprechen/gesprochen/話す
essen/gegessen/食べるkaufen/gekauft/買うgeben/gegeben/与える
nehmen/genommen/取るaufstehen/aufgestanden/起きるanrufen/angerufen/電話する

過去分詞の形には4つのパターンがあります。

①ge+tの形(多くはこの形を取ります)
gehabt/habenの過去分詞、gedacht/考える、gamacht/する、gekocht/料理する、geputzt/掃除する、gekauft/買う、geprüft/試す、gespielt/演奏する、gewohnt/住む、gelernt/学ぶ、gesucht/探す、gefragt/質問する、gearbeitet/働く
②ge+enの形
gewesen/sein動詞の過去分詞、gesungen/歌う、getrunken/飲む、genommen/取る、gekommen/来る、gegangen/行く、gefunden/見つける、gefallen/落ちる★、geboren/生まれる、gestorben/死ぬ
③単語の最後がtのみの形(ierenで終わる動詞・前綴りbe/ver/ent/emp/unterなどがあり分離動詞でないもの)
operiert/手術する、bezahlt/支払う、passiert/生じる、verkauft/売る、versucht/試す、besucht/訪問する、studiert/大学で学ぶ
④geもtもつかない形
verstanden/理解する、bekommen/受け取る、gefallen/気に入る★、vergessen/忘れる、verloren/失う、bestanden/合格する

★ 落ちる/fallen →gefallen  気に入る/gefallen→gefallen

他にも分離動詞では間にgeが入ります。

umgezogen/引越しする、mitgekommen/一緒に来る、angefangen/始める、ferngesehen/テレビを見る、mitgebracht/持ってくる、eingeladen/招待する、eingeschlafen/寝入る、aufgestanden/起きる
ein

実際に文章を作ってみましょう。

彼はドイツへ行きました。

ドイツへは飛行機に乗らないといけないのでfahrenを使いましょう。

2番目の動詞にはseinを使います。

Er ist gefahren.これで過去ができますので、後はnach Deutschlandを入れます。

Er ist nach Deutschland gefahren.
私はケーキを食べました。

食べるessenの過去分詞はgegessen

動詞はhabenを使います。

Ich habe gegessen. これで過去ができますので、後はeinen Kuchen や ein Stuck Kuchen を入れましょう。

Ich habe einen Kuchen gegessen. または Ich habe ein Stuck Kuchen gegessen.

いつsein? いつhaben?

過去分詞で文章を作る時に一番頭を悩ませるのが、2番目に来て活用するのがseinなのかhabenなのか?ということです。ほとんどの動詞はhabenを取りますので、seinを取るものだけ覚えていきます。

seinを取る動詞の特徴

sein動詞を取る過去分詞は「場所移動」「空間移動」、また「時間移動」や「状態変化」をしています。

gekommen/来る、gegangen/行く、gefahren/乗り物に乗る、fliegen/飛ぶ出発地点と到着地点が違う場所移動
geboren/生まれる、 gestorben/死ぬあの世からこの世、この世からあの世へ空間移動
passiert/生じる、geblieben/留まる無から有へ変化/有から有の状態を保つ
gewesen/sein動詞の過去分詞これはそのまま覚えましょう
gefallen/落ちる、gestiegen/登る 出発地点と到着地点が違う場所移動
aufgestanden/起きる、
eingeschlafen/寝入る
寝ている時はどの世界にいるのでしょう?これもあの世からこの世、この世からあの世です。
geschlafen,gewachtなどの「寝ていた」「起きていた」は空間移動していませんのでhabenを取ります。
gereist/旅をする 出発地点と到着地点が違う場所移動
werden/なる子供から大人になるなど、時間移動をしている。

★例外としてschwimmen/泳ぐ があります。ドーバー海峡を泳ぐ時は、場所移動するのでseinを取りますが、プールを泳ぐ、2時間泳ぐなどの時にはhabenを取ります。

■サッカーなどスポーツをする時はspielenを使いますが、どれだけサッカー場を走っていても、決まった場所の中で運動しているだけなので、hat gespieltになります。


第98回、99回、100回放送分の宿題

You Tubeの各放送回で、またこちらのブログでも答え合わせをしますので、過去分詞を使って独作にチャレンジしましょう。

第98回の宿題

1.私は朝7時に起きました。

2.私は歯を磨きました。

3.お母さんがパンを焼きました。

4.私は学校へ行きました。

5.私は9時に寝ました。

第99回の宿題

1.おばあちゃんは教会から出てきました。

2.私はスーパーマーケットでトマトを3つ買いました。

3.弟はサッカーをしていました。

4.父は本を読んでいました。

5.私達の先生(男性)はコーヒーを飲みました。

第100回の宿題

1.私は昨日叔母さんに手紙を書きました。(おばあさん→叔母さんに変更しています。8/13付)

2.私は一昨日おじいさんに電話をしました。

3.彼は1月1日に生まれました。

4. おばあさんは3日前に亡くなりました。

5. 私は母と話をしました。


次回 第98回は「日記を書こう①」です。

写真 「ベルリンのクマ/ドイツ」2020年撮影

おすすめ記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です