第106回放送「ドイツ人の時間感覚」

きょうのまとめ

・ドイツ人、オーストリア人の時間感覚 

・ドイツ国鉄の変な時計

・もうちょっとで遠足参加できなかった24時間記載

ドイツ人、オーストリア人の時間感覚 

ドイツ人、オーストリア人は、ヨーロッパの中では真面目な気質の人が多いので、時間もきっちりしている方だと言われています。イタリアから来る列車はいつも大幅に遅れてきますが、ドイツから来る電車はそんなことはないというのが、私の印象です。

また、友人と約束して長い時間待たされた記憶もほとんどありません。

パーティなどに招待された時も、ほとんどの人が時間にやってくる(早く到着しすぎないこと!)はずです。

そして、仕事も5時までと決まっていれば、きっちり5時に帰ります。サービス残業どころか、普通の残業もないことがほとんどです。(一部のエリートだけ残業するという噂もありますが…。)ただ、仕事に関しては就業時間の働き方は、日本人の数倍仕事をしているという印象があります。ものすごく一生懸命仕事をします。だから帰宅できるのです。

時間とお金をきっちり管理し、節約したい。そこから生み出した時間的、経済的余裕をバカンスに使いたいというのがドイツ人の生きがいです。その為には、一番安く買ったトイレットペーパーの単価を計算し、その値段よりも安い日があれば、その日に1年分を買いだめるなんていうのもよく聞く話です。

ただ、オーストリアでは、若干の「ウィーン時間」というものが存在します。少し遅れてくる、少しゆったりする、どこか少し真面目ではない、きっちりしないのです。それがウィーン風の余裕という感じもします。昔からイタリアを始め、東欧、ヨーロッパ各地の人と文化がすべて入り混じっていたのがウィーンです。ゲルマン民族独特の生真面目さだけではやっていけない街です。実際に生活して初めて実感できる「ウィーン時間」も多いようです。


ドイツ国鉄の変な時計

最近の新しい仕様の時計は違うのですが、一昔前のドイツ国鉄(DB/Deutsche Bahn)の駅の時計は、面白い時計がありました。10年くらい前の動画です。動画のように毎時間きっちり時間合わせをやらないと気が済まないドイツ人。おもしろいですね。何が変なのか、よ~く見てくださいね。

動画はこちらをクリック



もうちょっとで遠足参加できなかった24時間記載

ドイツの時間のオフィシャルな記載は24時間です。ですので、3時と書かれていれば、それは夜中の3時なのです。初めてドイツに行った時、語学学校の1泊遠足のお知らせをもらいました。出発時間は3時30分。まだドイツに慣れていなかったので、午後3時30分だと思い込んでいました。ホームステイ先の同室のアメリカ人が「明日の朝早いから寝る」といって朝3時だと判明。あわてて荷物を詰め、真っ暗な道を一緒に歩いて集合場所へ向かいました。

それにしても夜中の3時30分に遠足の集合時間を設定するドイツ語学校も学校です。しかしそのおかげで、2日間の予定はぎゅうぎゅう、かつ、大変充実した遠足になりました。


次回は、第107回放送「わかった?」「わかった!」


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