今日のまとめ
・「道路」の言い方が何通りもあるドイツ語 |
「道路」の言い方が何通りもあるドイツ語
ドイツ語と日本語で、どこまで詳細に分けるのかという基準が違います。例えばドイツ語ではSie/あなたとdu/君の二種類しかない二人称も、日本語だと「君」「あなた」「そなた」「そち」「貴殿」「自分(関西弁)」「お前」「あんた」他にもまだまだあります。
反対に、日本語ではおおまかにしか区別しないのに、ドイツ語ではたくさんの区分になるものもあります。今回扱う道路の区別も、私たちが最初にドイツやオーストリアに行った時、大変苦労する区別の一つです。
以下はすべて「通り」と訳していいのですが、その通りの大きさが少々違うようです。
Straße・・・一番大きなイメージのある道路 例:Kärntner Straße
Gasse・・・Straßeよりも小ぶりな道路 例:Ölweingasse
Weg・・・舗装されていない可能性が高い小さな道 例:Wander-Weg、Buchlitenweg
Wegは大文字で書くこと。単語の先頭を小文字で書けば「weg/捨てる」になってしまう。
Steg・・・橋渡しになっている小路
Gang・・・小ぶりの木や茂みのある道、抜け道 例:Beethovengang
Allee・・・並木道 例:Prater Hauptalee
Zeile・・・ まっすぐ伸びた線 例:Wollzeile
Platz・・・広場
Treppe(Stiege)・・・階段上の道
他にもウィーンには
Ring(Ringstraße) ・・・リング通り
Gürtel・・・ギュルテル(ベルト状の)通りという幹線道路
などもあります。
次回は、第149回「似ている言葉③」