第148回「似ている言葉②」

今日のまとめ

・「道路」の言い方が何通りもあるドイツ語

「道路」の言い方が何通りもあるドイツ語

ドイツ語と日本語で、どこまで詳細に分けるのかという基準が違います。例えばドイツ語ではSie/あなたとdu/君の二種類しかない二人称も、日本語だと「君」「あなた」「そなた」「そち」「貴殿」「自分(関西弁)」「お前」「あんた」他にもまだまだあります。

反対に、日本語ではおおまかにしか区別しないのに、ドイツ語ではたくさんの区分になるものもあります。今回扱う道路の区別も、私たちが最初にドイツやオーストリアに行った時、大変苦労する区別の一つです。

以下はすべて「通り」と訳していいのですが、その通りの大きさが少々違うようです。

Straße・・・一番大きなイメージのある道路 例:Kärntner Straße

Gasse・・・Straßeよりも小ぶりな道路 例:Ölweingasse

Weg・・・舗装されていない可能性が高い小さな道  例:Wander-Weg、Buchlitenweg

Wegは大文字で書くこと。単語の先頭を小文字で書けば「weg/捨てる」になってしまう。

Steg・・・橋渡しになっている小路

Gang・・・小ぶりの木や茂みのある道、抜け道 例:Beethovengang

Allee・・・並木道 例:Prater Hauptalee

Zeile・・・ まっすぐ伸びた線 例:Wollzeile


Platz・・・広場 

Treppe(Stiege)・・・階段上の道 

他にもウィーンには

Ring(Ringstraße) ・・・リング通り

Gürtel・・・ギュルテル(ベルト状の)通りという幹線道路

などもあります。


次回は、第149回「似ている言葉③」

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