第172回「3・4格支配の前置詞の特徴」

きょうのまとめ

・3・4格支配の前置詞で最初に覚えるのは9種類

・3・4格支配の前置詞の特徴

3・4格支配の前置詞で最初に覚えるのは9種類

前置詞には3格だけを取るもの、4格だけを取るもの、3と4両方を取るものがあります。

今回は3と4両方を取るものを覚えていきましょう。全部で9種類あります。

an/auf/hinter/in/neben/unter/über/vor/zwischen

それぞれの意味と役割は明日以降の回で説明します。


3・4格支配の前置詞の特徴

3・4格支配の前置詞は、止まっている時と、動いている時に分けて使うという特徴があります。

例えば、前置詞in は3格と4格を使い分けます。

Ich bin in der Schule. 私は学校(の中)にいます。

Ich gehe in die Schule. 私は学校(の中)へ行きます。

Schule(学校)は女性名詞。その女性名詞の3格der,4格dieが使われています。

では、どのように区別するのでしょうか?

それは、

場所移動しているかどうか?

学校の中にいる時、動詞はsein動詞で「私は学校にいる」ということで移動していませんが、gehenを使っている時は、「どこかにいた私が学校へ」場所移動しています。

この場所移動をしている時は4格を使うのです。

他にもいくつかの例を見ておきましょう。

3格を取る場合4格を取る場合
Das Bild hängt an der Wand. 絵が壁にかかっている。Ich hänge das Bild an die Wand. 私は絵を壁にかける。
Er ist im(in dem) Bett.彼はベッドにいる。Er geht ins(in das) Bett.彼はベッドに行く。
Das Buch liegt auf dem Tisch.本は机の上にある。Er tut das Buch auf den Tisch.彼は本を机の上に置く。
Das Auto parkt vor der Kirche.車は教会の前に駐車している。Peter geht vor die Kirche.ペーターは教会の前を行く。

どんな時に3格で、どんな時に4格かご理解いただけたでしょうか?面倒なのは

①どの前置詞を使うのか決める。②3格か4格か考える。③名詞の性を確認する。④格変化を確認する。⑤文章にする。という風に、何回も段階を踏まなければならないことです。

しかし、慣れるとともに、スキップできるところが増えますので、なんどもチャレンジしてください。


次回は、第173回「前置詞  in」

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