第234回「招待~何を持って行く?」

きょうのまとめ

・お菓子と料理はほとんどの場合NG

・お花かワインが無難


・訪問時の会話と手順

お菓子と料理はほとんどの場合NG

日本ではご招待された時に、お菓子やケーキを持って行くことも多いのですが、ドイツやオーストリアでは、よほどのことがない限り、料理とデザートは相手が用意します。手作りの事も多いので、ケーキなどは失礼にあたりますので、相手から「あなたのあの美味しいリンゴケーキを一緒出したいの!」と言われない限りやめておきましょう。

BQQや手作り料理持ち寄りの場合はその限りではありません。


お花かワインが無難

持参するのはお花かワインが無難です。ワインの方がいいかもしれません。お花もそんなにたくさんもらっても困りますし、ワインなら、その日は飲まなくても、どこかで出してもらえるかもしれませんね。渡した後、ワイン好きな人であれば、そのワインは数日寝かせた方がおいしいと判断して、その日は出さない可能性があります。

ワインのお値段ですが、友人であれば15ユーロ(2000円前後)くらいのものでいいのではないでしょうか。普段スーパーに並んだりしているワインが7ユーロ前後。ワイン好きがワイナリーから直接購入するようなデイリーワインが4~6ユーロ前後ですので、15ユーロでも充分かと思います。その人が行けないようなワイナリーの美味しいワインであれば尚喜ばれると思います。

なんだか安いように思う方もいらっしゃるかもしれませんが、その年の収穫ワインの一番高いものでも、オーストリアで50ユーロ程度です。30ユーロのワインでも私たちが手土産にするお値段としてはそれほど高く感じませんが、価値あるワインが購入できると思います。

チョコレートも人によっては喜ばれると思いますが、ビールはあまり見たことがありません。

また、日本からのお土産を一緒に添えて持って行くというのも良いかもしれません。


訪問時の会話と手順

招待された時は、時間を守っていきたいですね。早く着きすぎるのはやめましょう。学生などの「いつ頃来てもいいよ~」パーティや、家族ぐるみのBQQなどは、開始時間~1時間程度の幅がありますが、着席式の食事会などであれば、時間厳守~15分遅れ程度までには到着するようにしましょう。15分以上遅れる場合は必ず連絡を。

玄関について、相手が顔を出したら、まずは挨拶です。Hallo!やGrüß Gott!と言った後、軽く抱擁をして、その後に満面の笑顔で、相手の顔を見て、

Danke, für die Einladung!

Vielen dank, für die Einladung!

「お招きいただきありがとう!」と言いましょう。そして、

Das ist für Sie(dich) !

Das ist ein kleines Geschenk für Sie (dich)!

「これはあなたに(君に)」「ささやかなものですが」と言って渡しましょう。


次回は、第235回「招待~帰るタイミングと感謝の意」

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