第353回「場所によって違うニンジン&苺」

きょうのまとめ

・場所によって違うニンジン

・場所によって違う苺

場所によって違うニンジン

ニンジンくらい場所によって違う野菜はないのではないか?と思うほど、その呼び名は地域によって変化します。

Karotte

標準ドイツ語では「カロッテ」複数形はKarottenです。

Möhre

ドイツ中央部(ドレスデンやライプチヒ、または中央部の西側などで使われています。)

Wuddel

ドイツ北西部で使われている名称です。場所によって発音が微妙に違うので綴りも変化しています。

Mohrrübe

ベルリンを中心にした場所で使われています。

Gelbrübe/Gelbe Rübe

ドイツ南部ではこの呼び名が多く使われています。

Rüebli/Riebli

スイスなどではこの呼び名が使われているようです。


■場所によって違う苺

実は、初めてオーストリアに行った時に、マルクトで苺を大きな声で「アナナス」「アナナス」と言って売っていたのです。アナナスは確かパイナップルのこと。びっくりしました。

後に「アナナス苺」という品種があるということがわかりましたが、それは白っぽい苺だそうですが、実際に売られていたのは、熟した真っ赤な苺でした。時代と共に紆余曲折して、普通の苺がパイナップルという名で市場に出ていたようです。

この例は今となっては笑い話ですが、実は「ベリー」は私たち日本人にとって大変難しいのです。表にしておきます。

日本語ドイツオーストリア
ErdbeereAnanas(Ananaserdbeere)
アカスグリRote Johannisbeere Rote Ribisel
キイチゴHimbeereHimbeere
ブラックベリーBrombeereBrombeere
ブルーベリーHeidelbeereHeidelbeere

この5種類くらいを覚えておけばいいでしょう。しかしこれらがお菓子屋さんでフランス語になってフランボワーズと言われてくると、もう本当にわからなくなりますね。

明日もトウモロコシなど野菜の名前です。


次回は、第354回「場所によって違うトウモロコシ」

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