きょうのまとめ
・実はワイン産地オーストリア ・ホイリゲに行こう! |
■実はワイン産地オーストリア
ワインと言えばフランス、イタリア、最近は南アメリカやアフリカまで、いろいろなワイン産地が有名になりましたが、実はオーストリアもワイン産地としてたいへんおいしいワインをたくさん作っています。ただ生産量がそれほど多くないので、俗に「自宅で飲む分だけ作っている。」と言われています。
日本にも最近はいろいろなワイナリーのワインが入っています。機会があればぜひ一度試していただきたいものです。
オーストリアのワインの特徴として、オーストリアならではのブドウの種類があります。例えば
●Grüner Veltliner/グリューナーヴェルトリナー
オーストリアでもっとも生産量の多い白ワイン。
●Zweigelt/ツヴァイゲルト
オーストリアのツヴァイゲルト博士がみつけた赤ワインの種類。
●Gemischter Satz/ゲミシュターザッツ
ウィーンとその近郊のみで作られる「混植混醸」ワインです。同じ畑にいろいろな種類のブドウを植え、最初から混ざったブドウのワインを作るので、出来上がったワインをブレンドするのとは違います。これらのワインはオーストリアらしいと言えるでしょう。
また、ワイン産地ですが、ぶどうの生産地やワイナリーがあるのは、簡単に言ってオーストリアを半分に切って右側になります。(すごく大まかな言い方ですが)
■ホイリゲに行こう
オーストリアでワインが飲めるお店にはいろいろな名前があります。
●Restaurant/レストラン
●Keller/ケラー
ケラーとは「地下」や「倉庫」という意味があります。ホイリゲが郊外に多いのに比較して、市内や街の中の地下に入っていくような場所などでホイリゲ風にワインを提供するレストランのこと。
●Heuriger/ホイリゲ
(日本では複数形のHeurigeからホイリゲと呼ばれている。)
ワイン農家が自家製のワインを料理(本来は冷たい料理のみの提供だが最近は暖かい料理を出す店も多い)を提供する。ホイリゲという意味には「今年の」「今年取れた農作物」「今年取れたワイン」「そのワインを提供する居酒屋」という意味がある。
多くのホイリゲは営業期間が決まっていていつも空いているわけではない。Ausgestecktと呼ばれる期間のみ営業することになる。
ウィーン近郊には多くのホイリゲ街やホイリゲ村があるが、中でも市電の38番に乗って終点についたら目の前のグリンツィング/Grinzingのホイリゲ街は有名です。
●Buschenschank/ブッシェンシャンク
許可を得てホイリゲと同じようにワインや他の飲み物を提供できるお店のこと。ワイン農家ではないことが多い。
■今日の一文
●Können Sie mir Ihren Lieblingsheurigen vorstellen?
あなたのお勧めのホイリゲを教えてもらえますか?
次回は、第365回「ウィーン旅行~乗り物に乗ろう」