第381回「過去形~war/hatte/wußteなどの復習」

きょうのまとめ

・過去形の復習

・特殊な動詞

■過去形の復習

ドイツ語には大きくわけて二つの過去形があります。一つは今回扱う「過去形」もう一つは過去分詞を使う過去の表現です。過去形は以前第152回~156回で少しご紹介しました。今日はその復習をしましょう。

ドイツの南部や、オーストリアでは日常的に過去分詞形で過去の話をすることが多いのですが、それでも時には過去形の動詞を使うことがあります。それはドイツ語で表現する場合に、過去分詞よりも過去形を使った方が手っ取り早いからです。例を見てみましょう。

■特殊な動詞

過去分詞形過去形
sein彼は学校にいました。Er ist in der Schule gewesen.Er war in der Schule.
haben彼はそれを持っていました。Er hat es gehabt.Er hatte es.
wissen彼はそれを知っていました。Er hat es gewusst.Er wusste es.
sagen彼はそれを言いました。Er hat es gesagt.Er sagte es.
kommen彼は来ました。Er ist gekommen.Er kam.
sehen彼はそれをみました。Er ist es gesehen.Er sah es.

普段過去形と言えば「歴史のお話」「政治や新聞の中で使われる動詞」そしてグリムなどの「おとぎ話」の中に出てくるものという印象がありますが、上に例としてあげた過去形は、過去分詞を使うよりも早く言えるので、日常でもよく聞こえてくる過去形です。

■助動詞の過去形

助動詞は過去の事を表現したい時に、過去分詞ではなく過去形を使います。なので、覚えておきたいものです。この5つの助動詞活用を覚えておきましょう。基本の形を覚えれば、活用は助動詞の現在と同じです。(You Tubeでは第385回の練習問題で助動詞の過去形を扱っています。)

助動詞の現在形könnenwollensollenmüssendürfen
過去形の基本形(ich,erと同じ)konntewolltesolltemusstedurfte
ichkonntewolltesolltemusstedurfte
dukonntestwolltestsolltestmusstestdurftest
erkonntewolltesolltemusstedurfte
wirkonntenwolltensolltenmusstendurften
ihrkonntetwolltetsolltetmusstetdurftet
Seikonntenwolltensolltenmusstendurften

次回は、第382回「一般動詞の過去形①」

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