第480回「おもしろドイツ語⑤」

きょうのまとめ

・ウィーンのおもしろドイツ語

・昨日の宿題

・今日の宿題

■ウィーンのおもしろドイツ語

ドイツではなくオーストリアにも面白い話はいろいろあります。特にウィーンでは

Wiener Schmäh/ヴィーナーシュメ―

と言われています。ウィーン風の軽やかなジョークです。ウィーンの劇場などでもよく見られますし、オペレッタの中にも出て来たりします。そしてもちろん私がライフワークにしている「ウィーン歌曲」もヴィーナーシュメーは多く出てきます。そのままわかるものと、裏を読まないと笑えないものまでいろいろあります。これが本当にシュメ―かどうかは別にして、私が面白いなと思ったテキストをいくつか例を挙げてみましょう。

Jung san ma! Fesch san ma!/俺たちゃ若い!カッコいい!

ウィーンへ行くと、サンマ、ゲンマ、ファンマと言う言葉が聞こえてきます。maはドイツ語のwir私達と同じです。ウィーン訛りが歌にはまだまだたくさん出てきます。このホイリゲマーチ(ホイリゲのワイン居酒屋へ行こうという曲)の中に次のような歌詞があります。

Denn wer an Wein trinkt, sich langsam eintrinkt,

ワインを飲めば ゆっくり回る

beim vierten Viertel, da kann er alles doppelt seh’n!

4杯×1/4リットル飲めばなんでも二つに見える!

Da wird a Schilling zu einem Zwilling,

そうすりゃコインが倍になる

beim achten Achtel wirkt sogar a alte Schachtel schön!

8杯×1/8リットル飲めば家の女房もきれいに見えるさ!

(alte Schachtel古い箱は日本語で言う「古だぬき」のこと)


Sag beim Abschied leise Servus/別れは静かに「ゼアヴス」で

このウィーン歌曲はウィーンらしい別れを重苦しく受け取らずに軽く別れましょうという曲ですが、その中に次の様な歌詞があります。

Wer in der Wienerstadt ein „Süßes Mädel“ hat,

ウィーンの街でかわいい娘がいたら

führt sie mal in den Prater, einmal ins Theater,

プラターへ 劇場へ連れていこう

fragt nicht ihr’n Herrn Vater.

でも彼女のお父さんには聞かないでおこう

彼女ができて、お父さんに外出許可を取るのは野暮ですね。


この他にも、毎日長い時間飲み屋に座っている自分を、ぶどうの木にしがみついているアブラムシであると言って歌う有名な曲もあります。ウィーン人はドイツ人以上に軽く、しゃれた冗談が好きなんですよ。私もヴィーナーシュメ―が辞書なしにクスっと笑えるくらいにまで上達したいものです。


■昨日の宿題

子どもたちは彼らの靴を見つけることは絶対にありませんが、食事の中の小さなたまねぎのかけらはいつも見つけることができます。


■今日の宿題

■次のヴィーナーシュメ―を訳してみましょう。

答えは明日のブログで!


次回は、第481回ドイツ語の歌「エーデルワイス」ドイツ語の歌詞あります!

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