今日のまとめ
・ドイツ語を勉強するのに意味は不要 ・便利を使いこなそう ・ドイツ語圏に旅行しよう ・現地で語学留学もお勧め |
■ドイツ語を勉強するのに意味は不要
最近はドイツ語を勉強する人の絶対数がどんどん減っています。ドイツ人が英語を話せるので、どの国に行ってもドイツ語を必要とせず、仕事などで使う頻度が減ったということもあります。また、ドイツ語は冠詞や性があり、他の言語よりも初級の段階で難しく感じます。でも、60歳を過ぎて始める語学学習に理由はいりません。「昔やったことがあるから」「行ったことがあるから」「ドイツやオーストリアが好きだから」「ウィーンへ行ってみたいから」なんでもいいのです。大切なことは『一日でも早くスタートすること』です。
「ドイツ語を話せたら〇〇したい!」という目標は、あなたの学習を継続させる理由になります。
では、ドイツ語を勉強したいと思った時に、何からスタートすればいいでしょうか。なるべく費用をかけずにスタートするのには、まずは「ラジオドイツ語」がお勧めです。月~水は初級ですので、毎年少しずつ勉強していけます。ラジオ講座を10年やったという人を知っていますが、B1程度のレベルまでできるようになっていました。継続は力なりです。
語学学習には「読む」「書く」「聞く」「話す」がありますが、日本人の私たちは「読む」が得意です。次に「書く」。しかし「聞く」「話す」はとても苦手ですね。目標をどこに置くのか?によってどのように勉強していけばいいかが多少違うと思いますが、できればバランスよく学習できるようにしていきましょう。
文法は文章を構成する上でとても大切ですが、文法に縛られないでいてほしいと思います。外国人の方が「ありがとうございます。」と言っただけで、私たちは「あら~日本語お上手ですね。」と言います。同じように少々間違ってもいいんです。ただそのまま放置せず、気になったら訂正していくということができればと思います。そして私たちが間違っていても、その言葉の発し方などで悪い人か、いい人かは相手にもわかりますから怖がる必要がありません。
■便利を使いこなそう
昔と違って現在はいろいろな学習ツールというものがあります。ラジオドイツ語だけではなく、私も「あれ?この文法って正しかったっけ?」という時には、他の日本人の方がまとめてくれているドイツ語学習ブログを参考にしたりします。ドイツ人やドイツに住んでいる人達が作ってくれているYou Tube番組もたくさんあります。ちょっと時間がある時に見ていると、だんだん(You Tubeの後ろに隠れているAIがあなたが見る番組のレベルを調査していますので)あなたに適したレベルの番組をお勧めしてくれます。
また、最近はフェイスブックのリールという短時間動画を楽しんでみています。60代の方たちは、ティックトックやインスタはやっていないが、フェイスブックはやっているという方が多いですね。そのフェイスブックの中でドイツ語の仲間をフォローしたり、グループに入りましょう。ドイツ人の動画をよく見ていると、リールという短編動画もドイツ語学習の番組が増えてきます。面白いものも多いです。
■ドイツ語圏に旅行しよう
60歳を超えてくるとなかなか海外旅行へ行くのが億劫になります。ましてやこれまでに海外へ行ったことがない人や、数回、それも団体旅行だったという人も足が遠のく傾向にあります。
でも、30年前に比べて海外への距離感や便利さは圧倒的に高まりました。
国内旅行にネットでホテルを予約できている人なら、ホテルの予約も日本語で出来る時代です。このブログを読んでくださっているということはドイツ語学習者だということ。今こそ、ドイツ語圏に旅行に行きましょう!
ドイツ語を話す国は、ドイツ・オーストリア・スイスです。スイスは地域によってドイツ語ではなくフランス語やイタリア語だったりします。オーストリアやドイツも地域によってはドイツ語とは思えない方言がありますが、こちらの言っていることは通じます。
最近はスマホや翻訳機も優秀になり、すぐに訳してくれるようになりましたので、言葉の問題はそれほど大きくないでしょう。
また、歩くのが大変という方も、海外の方がエレベーターの設備が整っています。臨時の車いすの設備などもあります。大きな都市や観光地として有名な場所は心配しなくてよいでしょう。
ある程度の年齢になると団体旅行よりも個人旅行や友人とのグループ旅行をお勧めします。団体旅行というのは朝早かったり、夜遅かったり、自分のペースで行動することができません。もし団体になさるのであれば、飛行機とホテルだけついている、自由時間の多い余裕のあるスケジュールの物をお勧めします。各観光地に日本人ガイド業の方もいらっしゃいますので、現地で案内してもらうようなことも可能です。もちろんドイツ語のツアーなどはもっとたくさんあります。
■現地で語学留学もお勧め
時間とお金に余裕があるなら、ドイツ語留学も選択肢の一つ。日本で申し込みができるゲーテ・インスティテュートでは、ホームステイや寮の手配、食事付きかどうかも選べて、ドイツ各地での短期~長期語学留学が可能です。それ以外の学校も各国にあります。毎日どこか通う場所があり、相談できるスタッフがいるというのは心強い限りです。
最近は、カフェバリスタ講座、お菓子、パン作り、料理、ワインなどの講座を旅行代わりに受けようとドイツ語圏に来られる方もいらっしゃいます。自分のライフスタイルに合わせて長期滞在してみるのもいいかもしれません。
次回は、第487回「記号いろいろ」