第488回「前置詞を体感する」

今日のまとめ

・前置詞を体感する

■前置詞を体感する

前置詞はこれまでに何度かやってきましたが、前置詞が持つ独特のアクションを今回は一緒に見て行きましょう。すべてが当てはまるわけではありませんし、ドイツ語学習のこじつけなのかもしれません。しかしながら、だいたいの感じとしてつかんでいただけると嬉しいです。

●ab

abはその場所を起点として離れる感じです。ロケットやカエルが飛び跳ねるような。

Er ist abgefahren./彼は出発した。

Er ist abgereist./彼は旅立った。


●auf

aufは~の上にですが、特定の動詞とセットになった時は、「未来からやってくる物を待つ」感じがあります。

Ich warte auf den Bus./ バスを待っています。

Ich freue mich auf die Party./パーティが楽しみです。


●ein

einは中に入っていくという感覚を持ってください。外から中へ。

Er ist gestern eingezogen./彼は昨日入居した。

Steigen Sie bitte ein!/ご乗車ください!


●aus

ausは中から外へ出て行く感覚を持ってください。中から外へ。

Er ist gestern ausgezogen./彼は昨日引越しした。(出て行った)

Steigen Sie bitte aus!/降りてください!


●vor

vorは一定の動詞とセットになって「目の前に見えないとわからないこと」を意味します。

Er hat Angst vor dem Hund. /彼は犬が怖い。

Ich fürchte mich vor der Prüfung./試験が恐ろしいよ。


●über

überは特定の動詞とセットになって、頭の上で起きていることを意味します。頭の上でやかんを沸かしているような感じでsich ärgern überです。

Er ärgert sich über seine Frau./彼は奥さんに怒っている。

Ich ärgere mich über die Verspätung meiner Schwester./妹の遅刻に腹が立っている。


●an

anはピタッと感をいつも持ってください。

Das Bild hängt an der wand./絵は壁にかかっている。

Er kauft die Zeitung am Kiosk./彼はキオスクで新聞を買う。


●ver

verは明日、明後日にやりますが、体から離れて行く感覚、それもあまりよい意味ではないと理解してください。

Er ist verstorben./彼は亡くなりました。

Die Zeit vergeht./時が過ぎる。


●um

umは、身の回りや何かのまわりのことです。また抱きかかえる感覚を持ってもらえると良いと思います。

Er kümmert sich um seine Tante./彼は叔母の面倒をみる。

Peter bemüht sich um seine Arbeit./ペーターは自分の仕事をがんばって努めています。


次回は、第489回「~ver~カプートではない表現」

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