第88回放送「カフェにて~カフェでの過ごし方とコーヒー」

みなさんおはようございます。第88回の放送はいかがでしたでしょうか。

きょうのまとめ

・ウィーンはカフェの街

・ドイツ最初のカフェはライプチヒ


・トイレだけでも使えるカフェ

ウィーンはカフェの街

ドイツ語圏の中で一番のカフェ文化を持つのは、何と言ってもオーストリアのウィーンでしょう。ウィーンで流行しているウィーン歌曲の中にもワインの歌だけではなく、カフェの楽しみを歌う歌も多くあります。

それぞれのカフェには、そのカフェ特有のルールがあります。ウェイターやウェイトレスさんに案内してもらうカフェ、自分で座っていいカフェ。ケーキだけ先にケーキ売り場で注文するカフェ、見本を座席で見せてくれるカフェ、初めてのお店はなかなかそのルールが見えません。でも、コーヒーの香りや、ケーキを食べるのが大好きという顔をしていれば、親切にしてくれるものです。(ケーキやコーヒーが嫌いな人が働いているわけがない)

またそれぞれのカフェには、お客さんのすみ分けができているように思います。自分にあった雰囲気のカフェを見つけるのも一つの楽しみです。旅先で気に入って2日で3回行ったお店もあります。カフェの時間を楽しめると旅やドイツ語圏での毎日が楽しくなります。

カフェでは、朝からゆっくりといつもの座席に座り、そのままコーヒーを楽しみ、新聞を隅から隅まで読んで過ごす。そんな人も多いようです。そして古いカフェで、文豪が集った歴史をその空気から感じ取るのも楽しいですね。

また、若い恋人たちが見つめ合っていたり、おばあさんがおしゃべりに花を咲かしていたり、犬がテーブルの下で退屈そうにしています。

演奏会の前に軽食を取ったり、すぐに家に帰りたくないようないい演奏の後にカフェはかかせません。

急ぎの人には立ったまま飲める Steh Cafeがあり、ビリヤードやピアノ演奏が楽しめるカフェ。これほどいろいろなタイプのカフェが街中にあるのは、やはりウィーンならではという感じがします。旅の途中でウィーンを訪れる方は、音楽や美術だけではなく、ぜひカフェ巡りもしていただきたいと思います。



ドイツ最初のカフェはライプチヒ

ドイツのライプチヒは古くから発達した町として知られています。その中にある「Coffe Baum」にはコーヒー博物館もあり、歴史を感じさせます。ライプチヒで文化が花開いていた18世紀に、シューマンやリスト、ワーグナーなどがこのお店を訪れていました。

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トイレだけでも使えるカフェ

ヨーロッパには、日本に比べて外出先でトイレがみつかりません。デパートに客用のトイレがないことも多いです。ウィーンにいた頃は、勝手知ったる学校へもぐりこんでトイレを済ませたり、街のどこに無料で使えるきれいなトイレがあるのか、熟知しておかないと、いざ急用という時に困ってしまうのがヨーロッパです。

トイレについては、また機会を設けてゆっくりお話ししようと思っていますが、近くにトイレがない時はカフェに入りましょう。もちろんコーヒーを飲んでもいいのですが、トイレだけをちょっと使わせてほしい時は、それもできます。

入口でウェイターさんが近づいてきたら、ちょっとチップを渡して「トイレ使わせてね」と言っていきます。もしかしたらトイレにも、お掃除の方が座っていることがあります。その時もチップを渡します。トイレのドアが有料になっていて、決まった額の小銭を入れないとドアが開かないということもあります。

ですので、50セントや1ユーロなどの小銭はトイレに行くためには必須アイテムになりますので、日ごろから財布に以外のポケットに入れておきましょう。

ヨーロッパから日本にやって来た人が一番驚いていたのが「トイレの水が自動で流れる。」「トイレで音楽が鳴っている」「いつもきれいで紙がある」「無料である」ことでしたので、そこから考えてもヨーロッパのトイレ事情がそれほど良くないのは想像できます。駅のトイレなどもよほどでない限り使いません。怖い、汚い、高い。

だからカフェなのです。ヨーロッパのカフェは、コーヒーだけではないというお話でした。


次回 第89回は「カフェにて~注文する」です。

写真 「ザッハーホテルとカフェ/ウイーン・オーストリア」2020年撮影

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