第101回放送「さあ、はじめよう!」

今日のまとめ

・Fangen wiran! は分離動詞の命令形

・他の表現

・ウィーンで聞こえるMa

Fangen wir an! は分離動詞の命令形

「私達/wir」を主語にした命令形をつくれば、私達は~しましょう!という文章になります。

文章の作り方かたは

 動詞の不定詞+wir+!(ビックリマーク)です。

「行きましょう!」Gehen wir!

「食べましょう!」Essen wir!

「飲みましょう!」Trinken wir!

    ・・・・「ビールを飲みましょう!」Trinken wir Bier!

これでOK!

場合によっては、使役の動詞lassenを使って、

Lass uns gehen!(私たちにいかせましょう!)

という表現も日常的に使われます。Lass uns ins Cafe gehen!カフェに行きましょう!などはよく聞く表現です。

さて、「始めましょう!」は始めるanfengenを使って文章にしますが、anfengenは分離動詞です。

分離動詞の命令形は現在形と同じように前綴りが最後に来ます。つまり、

Fangen wir an! 始めましょう!



他の表現

他にも、始めるという動詞はbeginnenという動詞があります。

Beginnen wir! Lass uns beginnen!などでも表現できます。ただ、ウィーンではFangen wir an!が多いように思います。



ウィーンでは全く違う表現

先ほどウイーンではFangen wir an!が多いと書きましたが、ただウィーン訛りというものがありますので、そのようには聞こえないということなんです。

初めてウィーンに行かれた方は、不思議に思われますが、ウィーンでは「マ」が良く聞こえます。

始めましょう!も ファングアンに聞こえる。

Fang ma an!

これは、ウィーン訛りでは、私達のことをmaと言うからです。そして動詞の最後のenを省略します。なので「私達は〇〇しましょう!」という文章は以下のように言われます。

行きましょう!Gehen wir→ Gemma! ゲンマ!

行きましょう!Fahren wir! Famma! ファンマ

食べましょう!Essen wir ! Essma! エスマ

取りましょう! Nehmen wir! Nemma! ネンマ

他にもいろいろあります。

最初は「マ」ばかり聞こえて、何を言われているのかわからないで戸惑ってしまいます。

テレビドラマだけではなく、街でも、年配の人たちが「ゲンマゲンマ」って言っている。何だろうと思っても辞書では探せない。それがウィーンのmaつまりwirなのです。

ウィーン旅行を計画なさっている方は少々ご注意ください。


次回は、第102回放送「今何時ですか?」

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