第137回「駅で am Bahnhof」

今日のまとめ

・駅の役割

・ザルツブルグへの往復をください。

・この列車はベルリンへ行きますか?

・ハンブルグからの列車が20分遅れています。

今週は、それぞれの場所で使われそうなドイツ語の文章を一緒に考えていきましょう。

駅の役割

日本でも最近はエキナカ活用が増えて、駅ならではのグルメスポットができたりしていますが、お店によっては切符を買った人だけしか利用できないこともあります。しかしヨーロッパの駅は切符が無くても入れますので、国境をまたぐような列車が行きかう大きな駅には、いろいろと便利なお店がそろっています。列車に乗るだけではなく、それ以外の活用法もご紹介しておきましょう。

大きな駅にあるもの一覧(駅によって違います)

・トイレ(有料)・キオスク・美容院や散髪のサービス・靴屋/靴磨き・コインロッカー・郵便局やポスト・パン屋・軽食レストラン・スーパー・本屋・軽食屋台・インフォメーション・薬局・ホテル・無料Wi-fi・シャワー・タクシー乗り場など

ヨーロッパのトイレは有料の場所が多いですが、ミュンヘンなどは1回に1ユーロ(130円)以上も取られた記憶があります。また、日本のように街には流しのタクシーがほとんどありませんし、白タクとの区別ができないので、タクシーは駅などに行って乗車するようにしましょう。そして土曜の午後や、日曜は、ほとんどの商店やスーパーがお休みですが、駅のスーパーは若干お高いですが、休日も開いているので、急な買い物がある時は便利です。

ただし駅によっては、昼から飲んでいる人たちや、スリ、置き引きなども多いので、気をつけて行動してください。


それでは駅で使えそうな次の3つの日本語をドイツ語にしてみましょう。

ザルツブルグへの往復をください。

「ください」という言い方をドイツ語にできるようにするためには、お願い形にするのか、助動詞を使って作文するのかによって違いますね。

往復はhin und zurück と言います。

■bitteを使ってみましょう。

Salzburg hin und zurück bitte! これでなんとか通じます。

■助動詞を使ってみましょう。

Ich möchte eine Fahrkarte nach Salzbrug.

Hin und zurück bitte!

最初の「ザルツブルグ行きの切符がほしい」と言っただけで、恐らく駅員さんから

heute? (今日ですか?)と聞かれますので、Ja, heute. Nein, morgen.などと答えましょう。

次にEinfach oder hin und zurück ?と聞かれますので、往復なら hin und zurück

片道なら Einfach bitte.と答えます。

1等(Erster Klasse)と2等座席(Zweiter Klasse)がありますので、日本人なら2等でOK。

■もう少し丁寧な言い方であれば接続法 Ich hätte gerne が使えますね。

Ich hätte gerne eine Fahrkarte nach Salzburg.

Hin und zurück, den nächsten Zug, zweiter Klasse bitte!

こんな感じで、内容だけを羅列して言うことでスムーズに行きます。


この列車はベルリンへ行きますか?

国際線列車は長い時間駅に停車します。発車のベルはならない場合も多いので注意が必要です。その停車している列車を指さして、「この列車はベルリンへ行きますか?」と尋ねます。

乗り物が走る、行くはfahrenを使います。活用に注意です。

列車はDer Zug 疑問文にするのですから、動詞と主語をひっくり返します。

そしてベルリンへという地名を聞きますので、使う前置詞はnachですね。

Fährt der Zug nach Berlin?

特に「この列車は」と言いたい時は

Fährt dieser Zug nach Berlin?

となります。

列車は切符を買った時に、列車番号、車両番号、座席番号を確認しておくのがコツ。国際列車であれば、ホームなどの目につきやすい場所に、列車のすべての車両が番号付きで書かれていますので、自分の乗る車両の前で待つことができます。

また、予約席はReserviert/ まだ予約されていない席は Nicht reserviert と書かれています。

時々 Frankfurt-passauなどと駅名が書かれています。これはその区間だけ予約が入っていますということです。つまりそれ以外の区間であれば、座っていてOKです。


ハンブルグからの列車が20分遅れています

遅れているというのはverspätenという動詞、または Verspätungという名詞を使います。

文章例としては

Der Zug von Hamburg verspätet sich 20 Minuten.

Der Zug von Hamburg hat 20 Minuten Verspätung.

文章をしっかり覚えなくていいんです。遅れるという単語を耳に鳴らしておきましょう。これが聞こえたらぼやッとしていてはいけません。なぜなら、遅れることでホームが変わる可能性があります。掲示板や、まわりの乗客の動きをしっかりみて、ホームの変更などを確認しましょう。

また田舎になれば、その列車は夏だけ走っていて冬は代わりにバスが代行運転しているようなことがあります。時刻表はしっかり読み込みたいものです。


次回は、第138回「スーパーで」

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