第144回「サンタクロースはいません」

今日のまとめ

・サンタクロースはいません

・今もよくわからないオーストリアやドイツのクリスマス

サンタクロースはいません

本当です。いないんです。なんだか似たようなおじいさんはいるんですが、サンタクロースかと尋ねると、みんなが違うと言うんですよ。でもね、見た目はサンタクロースなんですよ。じゃあ、英語ではサンタクロースって言うのよね?って聞いても、違うって言うんですよ。これがいまだによくわからないんです。

ちょっとサンタとは違う感じでしょう?誰が描いたかって?いい画像がなかったので、私が描きました。

そしてドイツやオーストリアの子どもたちは、この聖ニコラウスから、12月5日の夜から6日の朝にかけて靴下にプレゼントをもらうのです。(サンタと何が違うのかやっぱりわかりません。)

そして、もしいい子でなかったらお菓子はもらえませんし、鬼(国によって名前が違う。)オーストリアではクランプスといいます。がやってきてバツを与えるというお話になっています。

そしてこの時にニコラウスからもらうご褒美は、クリスマスプレゼントではなく、クリスマスプレゼントは24日にクリストキント(Christkind)という名の天使からもうことになっています。

聖ニコラウスはヨーロッパのクリスマスの一連の行事に関連するお話です。サンタクロースはアメリカからやって来たもの。ニコラウスがサンタの原形だと言われています。

このニコラウスのお話だけではなく、やはり本場。クリスマス関連の行儀が1か月にわたってたくさんあります。また、家族内での行事になりますので、留学生の身分で滞在していた者にとっては、今なお、その流れや本当のところがよくわからないというのが本音です。


今もよくわからないオーストリアやドイツのクリスマス

伝統行事って今日勉強したからわかるものではなく、毎年毎年同じように繰り返し、おじいちゃん、おばあちゃんを始め、年配の人から新しい人へ引き継がれていくものです。ですので、家庭によって違いますし、地方や、宗教によっても違います。

留学生として外側から見たクリスマスですが、何を見たのか書いてみたいと思います。

クリスマスは基本的に「家族の行事」です。よほどの例外がない限り、よそ者は入れませんし、入れてもらえません。日本のお正月のような集まりになります。日本のクリスマスと同じような賑やかさは、ヨーロッパでは大晦日から元旦にかけての方が近いでしょう。つまり「クリスマスは家族で厳かに」「お正月は友人とにぎやかに」です。

日本のお正月も、除夜の鐘を聞き、紅白を見て、お参りに行って、お年玉をもらって、お雑煮を食べてなどなど、人によって違いますし、それぞれに意味があります。また、そのお正月を迎えるために、大掃除があり、年末のご挨拶があり、忘年会があり、大仏さんのお身拭いがあったり、他に何があったでしょうか?ヨーロッパのクリスマスも日本のお正月と同じように、たくさんの行事があるのです。

さて、クリスマスの行事が始まるのは4週間前の日曜日。2021年は11月28日の日曜日からスタートします。毎週日曜日に家族でアドヴェントクランツという緑と赤の輪に飾られたロウソクに火をともして、クリスマスがやってくるのを待つことから始まります。クリスマス市が始まるのもこの頃です。

そして、クリスマスツリーが教会の前で売られます。生のモミの木です。50センチ~5メートル越えまで、自宅に持って帰り、部屋の真ん中に設置します。そこに、今年のテーマカラーなどを決めて飾りつけを始めます。


次回は、第144回「その他のクリスマス行事」

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