第142回「クリスマスカードの書き方①」

今日のまとめ

・クリスマスカードは日本で言う年賀状

・クリスマスカードは早めに出す

・丁寧な言い方

クリスマスカードは日本で言う年賀状

ドイツやオーストリア人にとっての一大イベントはやはりクリスマスです。家族単位で集まりますので、日本で言えばお正月のような雰囲気があります。家族で集まって教会へ行ったり、みんなで食事をしたり。30人以上が集まる家庭もありますので、それはそれは大きなイベントになります。

そのクリスマスに向けて、会えない親戚、友人、お仕事関係の人達にクリスマスカードを送ります。ハガキではなく封筒にいれたカードです。また、そのカードは新年を過ぎてもまだ飾りますので、「クリスマスおめでとう」だけではなく「良い年をお迎えください」という一文も一緒に添えて送られます。日本で言う年賀状というカードやハガキはドイツやオーストリアにはありません。


クリスマスカードは早めに出す

日本の年賀状は1月1日に配達されますが、クリスマスカードは12月に入ったらすぐに投函するくらいがいいでしょう。基本的にはクリスマスの10日~2週間前に頃に到着するのがいいようです。日本からの距離も計算すれば、11月末頃には書いて送るのがいいのです。この時期はヨーロッパ中をクリスマスカードが行きかいます。混みます。遅れます。早めに出しておかないと到着がクリスマスを過ぎてしまうこともあります。もらったクリスマスカードは、戸棚やテレビの上、またはオフィスのデスクの上に飾って毎日眺めてくれますので、早く到着するのには問題ありません。


丁寧な言い方

今はインターネットという便利なものがありますので、Weihnachtsgrüße と検索してもらえれば、いろいろなものが例題として出てきます。初心者の方がたくさんの文章を書くのは難しいので、短く、基本的で、丁寧なものを2・3例記載しておきます。

カードなので、この文章だけではスペースがたくさん余ってしまいます。なので初心者の方はカードを選ぶ時に、文字を書くスペースが小さいものを選ばれることをお勧めします。

Liebe Frau Berner,

ich wünsche Ihnen und Ihre Familie ein frohes Weihnachtsfest und einen guten, fröhlichen Start ins neue Jahr.

Ihre Hanako
親愛なるベルナー夫人

私はあなたとご家族に楽しいクリスマスと良い新年のスタートをお祈りします。
                                   あなたの花子
Sehr geehrter Herr Sieger,

wir wünsche Ihnen ein frohes Weihnachtsfest und einen guten Start ins neue Jahr!

Weihnachtliche Grüße
von Hanako und Taro Yamada

親愛なるジーガーさん

私たちは楽しいクリスマスと、新年の良いスタートをお祈りしています。

                        クリスマスのご挨拶
                        花子と太郎 山田
Sehr geehrter Herr Professor Meier,

ich wünsche Ihnen und Ihre Familie schöne Weihnachten.

Alles Gute und beste Gesundheit im neuen Jahr! 

Ihre Hanako Yamada
親愛なるマイヤー教授

あなたとご家族に良いクリスマスをお祈りしています。
よいお正月と健康を新しい年に。

                  あなたの 花子 山田

実は私たち日本人、Sie とdu の使い分けが苦手です。なので、昔住んでいた大家さんや、先生との関係で、相手はduで話しているのに、こちらはいつまでたってもduの動詞活用ができなくてSieで話をしていることがめずらしくありません。そんな状態で帰国して、でもクリスマスカードを書きたい。そんな時に、Sehr geehrte Frau・・・まで書くとちょっと堅いなぁなんて思うので、本来はLiebe だと次はファーストネームが来るはずが、フラウ マイヤーとなってしまうということがよくあります。

クリスマスカードを私たち日本人が少々間違って書いていても、相手はカードを遠く日本から送ってくれたことが嬉しいのです。なので、

Frohe Weihnachten und alles gute im neuen Jahr!

本当はこれだけでもいいのです。あとは、写真などをたくさんはりつけて送ったり、ちょっと日本風のカードにしたりして、喜んでもらえる工夫をすれば、なんの問題もありません。遅れずに出すことが大切です。(と書きながら、管理人は全く送っておりません。筆不精ということになっております。)


次回は、第143回「クリスマスカードの書き方②」

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