きょうのまとめ
・前置詞anは、「ピタッと」と覚える ・前置詞anの使用例 |
前置詞anは、「ピタッと」と覚える
日本人にとって一番感覚がよくわからないのが、前置詞anなのではないでしょうか。これは「ピタッと」しているかどうかで使えるのかどうか考えるとよくわかります。例文と一緒に見ていきましょう。
前置詞anの使用例
Peter steht am Fenster. ペーターは窓辺に(ピタッと)立っている。
Peter geht ans Fenster. ペーターは窓辺へ(ピタッと)行く。
窓は中性ですのでan dem Fanster がam Fensterになっています。ペーターは窓のところに立っているという文章ですが、窓の前vor, 窓の横neben 窓の中in なんかも思いついてしまうと思います。なぜそれはダメでamになるのでしょうか?
それは 窓には前も後ろもないですし、窓の横って壁じゃないでしょうか? 窓の中ってガラスに埋もれているってことでしょうか?となるからです。
anを使って、窓にわりとピタッとくっつくかのような体制で立っているのです。(手や体が窓に触れているとかはどっちでもいいです!)
Wir fahren ans Meer. 私たちは海へ行く。
inにしてしまうと海の中へ潜水艦で・・・になってしまいますので、anですね。つまり水際まで行くという感覚。
Er kauft eine Zeitung am Kiosk. 彼は新聞をキオスクで買う。
キオスクはお客さんは中に入れませんので、anを使います。
Das Bild hängt an der Wand. 絵は壁にかかっている。
Ich hänge das Bild an die Wand. 私は絵を壁にかける。
絵は壁の中に埋め込めないし、横ってどこ?前ってどこ?となりますので、ピタッとanを使うわけです。
次回は、第175回「前置詞 auf/über/unter/neben/vor/hinter」