第210回「手紙と電話」

きょうのまとめ

・手紙は「3格に手紙を書く」

電話は「4格にanrufen」&「mit3格にtelefonieren」

日本語では手紙を書く時も、電話をするときも、「誰々に」と手紙を書く、「誰々に」電話をするという表現をしますが、ドイツ語は少し違います。その違いを見ていきましょう。


手紙は「3格に手紙を書く」

手紙はder Brief 男性名詞です。辞書で手紙を調べると

jm. einen Brief schreiben

と書いてあります。このjmはjemandem の省略形で、最後がmで終わっていることから3格であるとわかります。(男性の3格はmで終わることから)ですので、

3格の人物に、4格でeinen Briefをschreibenするのです。例文を見てみましょう。

Ich schreibe meinem Vater einen Brief.

私は私の父に(3格)手紙を(4格)書く。

Ich will dir einen Brief schreiben.

私は君に(3格)手紙を(4格)書きたい。

Er hat mir einen Brief geschrieben.

彼は私に(3格)手紙を(4格)書いた。

Schreibst du deiner Mutter einen Brief?

君は君のお母さんに(3格)手紙を(4格)書くのかい?

            なるべく早くあなたに手紙を書くわね。



電話は「4格にanrufen」&「mit3格にtelefonieren」

「電話をかける」と言う動詞は二つあります。

【anrufen】

分離動詞anrufenは「誰々に電話をする」と訳しますが、その「誰々に」は、4格を取ります。これは日本語と比較すると違和感のあるところですが、ドイツ語ではそうなっているのでしかたありません。ただ、anとrufenですので、「ピタッと、呼びつけてもらう」わけです。そうすると、電話を鳴らして「君を」呼び出してもらうと考えれば4格でもいいのかも?と思ったりします。例文を見ていきましょう。

■Ich rufe dich an.

君に(4格)電話しますね。

■Bitte, ruf doch mich an!

僕に(4格)電話してね!

■Mein Vater hat mich angerufen.

お父さんが僕に(4格)電話してきました。

■Wann kann ich Sie anrufen?

いつあなたに(4格)お電話すればいいでしょうか?


【telefonieren】

この動詞は「誰々に電話をする」と言う時、前置詞 mit + 3格を取ります。例文を見ていきましょう。

■Ich habe mit meiner Mutter telefoniert.

私は「mit meiner Mutter/ mit+meinの女性3格活用、なぜなら母が女性なので」母と電話しました。

■Maria telefoniert mit ihrem Freund.

マリアは「mit ihr(彼女の)の男性3格活用、なぜならFreundが男性名詞なので」彼と電話しています。

■Mein Vater hat mit mir telefoniert.

私の父は「mit ( 私の3格の)mir」私と電話しました。


間違えないように覚えていきましょう!


次回は、第211回「お腹空いたという名刺を持つ」

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