第311回「過去分詞sein oder haben? 過去分詞の文章の作り方」

きょうのまとめ

・過去分詞の文章

・過去分詞の作り方

・覚えておきたい過去分詞~まずはこの20個!

・過去分詞にはseinとhabenがある


過去分詞の文章

過去分詞を使った文章というのは、ドイツ南部やオーストリアでは日常的に使われる「過去」を表現する文章です。過去分詞の作り方を覚えて、どんな時にseinで、どんな時にhabenなのかの選び方がわかれば、それほど難しい物ではありません。ただ、その過去分詞を覚えるまではたいへんですが・・・

■過去分詞の文章の作り方

過去分詞を使った文章は「さっき〇〇をした」~「30年前に〇〇をした」~「バッハは〇〇をした」に至るまで過去のことはこの方法で表現することができます。

作り方は動詞(2番目)の場所にseinまたはhabenを動詞によって選択したら、主語に合わせて活用し、結果追いやられた元々の動詞は過去分詞に変化して文末に行きます。例文を見てみましょう。

■私はピアノを弾く→弾いた。

■私は家を買う→買った。

Ich kaufe ein Haus. →Ich habe ein Haus gekauft.

■彼はアイスを食べる。→食べた。

Er isst ein Eis. →Er hat ein Eis gegessen.

■マリアは東京へ行く。→行った。

Maria fährt nach Tokyo. →Maria ist nach Tokyo gefahren.

(fahrenはsein動詞を取ります。)

■地震が日本で起きる→再び起きた。

Die Erdbeben passiert in Japan.→Die Erdbeben ist in Japan passiert.

このように2番目にくるseinまたはhabenを主語にあわせて活用して、もともと2番目にあった動詞を過去分詞にして文末に置くとできあがりです。


■過去分詞の作り方

過去分詞は基本的にge+tだと思って覚えてください。間違っていてもあなたが過去分詞を作ろうとしていることは通じます。あとは口で言っている、毎日使っている間に、それがすべてではないということに気がつくでしょう。

●ge+t になるもの(が多い)・・・gekauft,gekocht,gesagt

●ge+en(後ろは変化しない)ものになるもの・・・geschrieben, gekommen, gefahren, gefallen

●最初は変化せず、最後だけtになるもの・・・operiert, passiert

●分離動詞なのでgeが中に入るもの・・・aufgestanden, eingekaugt, ferngesehen

などいろいろなパターンがありますが、不規則な動詞は普段よく使うから不規則なのです。ですから数は多くありません。それ以外の動詞はほとんどが規則的なge+tの形です。

また、動詞の始まりがbe-, ge-, emp-, ent-, er-, ver-, zer-, miss-が前綴りになっている動詞や-ieren★で終わる動詞はgeが付きません。例:bekommen→bekommen, verstehen→verstanden, operieren→operiertなど。

■覚えておきたい過去分詞

何から覚えてもいいのです。あなたが普段の学習や生活で必要だと思うものから覚えていきましょう。

私が最初の頃に覚えた動詞はこんな感じです。

seinある・いるgewesen★
haben持つ・持っているgehabt
kommen来るgekommen★
geben与えるgegeben
fahren行く・車で走るgefahren★
machenするgemacht
lernen学ぶgelernt
sprechen話すgesprochen
sehen見るgesehen
fallen落ちるgefallen★
werdenなるgeworden★
wissen知るgewusst
essen食べるgegessen
schwimmen泳ぐgeschwommen★
spielen演奏する・遊ぶgespielt
lesen読むgelesen
kochen料理するgekocht
kaufen買うgekauft
warten待つgewartet
arbeiten働くgearbeitet
denken考えるgedacht
finden思う・見つけるgefunden
stehen立つgestanden★
aufstehen起きるaufgestanden★

■過去分詞にはseinとhabenがある

「過去分詞は覚えたけど、その前に来る動詞の部分をseinにしたらいいのか、habenにしたらいいのかわからない。」と言う方がとても多いようです。覚え方は多くの参考書に書かれていますが、おおむね「移動を伴う時はsein」「それ以外はhaben」と言うように書かれています。これについて明日から詳しく説明していきます。納得していただければ迷うことなく選ぶことができます。上の一覧に★が付いているのはsein動詞を取ります。


次回は、第312回「過去分詞sein oder haben? sein 動詞を取るものの見分け方①」

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