きょうのまとめ
・seinとhabenの基本的な考え方 |
■過去分詞の動詞を選ぶ時に、どうやって区別していいのかわからないという方へ
過去分詞を作る時に、seinまたはhabenを選ぶということは知っている。でも実際に、その動詞はどっちを取るのか?それがわからないから困っているんだ!と言う方は少なくないと思います。
■基本的な考え方
空間移動をしているのかどうか?それがカギです!
過去分詞において、動詞を選ぶ時に決め手となるのは空間移動しているのかどうかです。
空間移動とは?A地点からB地点に動いているのかということです。それでは例を見ていきましょう。
①地球上の空間移動
gehen, kommen, fahren などはこちらからあちらへ空間移動をしています。このような動詞はseinを取ります。地球上で場所が移動していますね。
例 Er ist gekommen. (彼はどこから来たのかわからないが、空間移動をしてここへやってきた。)
Er ist nach Tokyo gefahren.(彼は電車か車などで東京へ行ったので空間移動です。)
Er ist in die Schule gegangen. (彼は学校へ行ったのです。そしてこの文章がEr ist zur Schule gegangen.の場合、彼は小学校へ上がったと訳す場合がありますが、seinなのです。③の説明でご理解いただけると思います。)
②あの世からこの世への空間移動
einschlafen, aufstehen、sterben, gebärenなどはあの世からこの世への移動をしています。
Er ist eingeschlafen. 彼は寝入った。(起きているこの世の状態から、寝ているあの世の状態へ空間移動しています。)
Er ist gestorben. Er ist geboren.(死ぬ、生まれるというのも、あの世、この世の行き来になります。)
③ない物からある物への変化
passieren, werden, など、ない所から発生する、何ものでもなかったのにある物に成るという状態変化もseinを取ります。そうまるで手品でそこにいなかった鳩が飛び出るように空間移動しているのだと考えればOK!
Es ist passiert. (何もなかったところにそれが起きたのです。)
Er ist Musiker geworden.(何者でもなかった彼が音楽家になった。これもなかったものからある物に変化しました。)
明日は「移動しているのになぜseinじゃなの?」という判別に困る動詞を具体的に説明します。
次回は、第313回「過去分詞sein oder haben? sein 動詞を取るものの見分け方②」