第466回「再帰動詞①」

きょうのまとめ

・あれです。Sich!

・日本語では想像できないが、それでもなんとか理解しようとすると・・・

■あれです。Sich!

再帰動詞と言われても困りますという人多いと思います。初級ドイツ語の中で一番苦手とする方も多いのではないでしょうか。結論としては一つ一つ熟語のように覚えるしかありません。ドイツ語って英語に比べると熟語がとっても少ないので、再帰動詞くらいは覚えてあげようという寛大な心が必要です。

それでも、すでにいくつかはもう覚えているし、使っているのです。例えば、

●Ich freue mich darauf.

  私はそれを楽しみにしています。

これくらいなら知っているという方多いですね。

これを辞書で引くと、こんな風に書いています。

freuen sich4

これが再帰動詞です。ほかにもsich3 もあります。

まずはsich4とsich3何なのか表を見て行きましょう。

sich3sich4
Ichmirmich
dudirdich
er/sie/essichsich
wirunsuns
ihreucheuch
Sie(sie)sichsich

つまり、私が嬉しい時は Ich freue mich ですし、 彼が嬉しい時は Er freut sich. になるのです。


■日本語では想像できないが、それでもなんとか理解しようとすると・・・

ちょっと想像してください。

Ich putze die Zähne. 歯を磨いています。

日本語だとなんとなく、あ、自分の歯だなとか、子どもの歯を磨いているのかとか、想像してしまうのですが、ドイツ人ははっきり「誰の歯」か言いたいのです。

そうでないと、もしかしたらカバの歯を磨いているのかもしれません。だから

Ich putze mir die Zähne. 私は(私の)歯を磨いています。

という表現をしたいのです。

もちろん

Ich putze das Fenster. 窓を磨いています。は体ではないのでsichは不要です。

Ich putze mir die Zähne. 私は(私の)歯を磨いています。

Ich putze mir die Nase. 私は(私の)鼻を磨いています。

Hast du dir schon die Zähne geputzt? もう(君の)歯を磨いた?

どうしてmich ではないのか? それは目的になる歯や鼻があるからです。

もっと面倒にそして理屈っぽく訳すと、「私は私の為に歯を磨きます。」となるからです。


次回は、第467回「再帰動詞②」

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